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話題 2021.01.25

VRプレイ中に道具感覚で機能を呼び出す 新しいUIプラットフォームが開発中

ValveのVRプログラマーJoe Ludwig氏が手掛ける、オープンソースプロジェクト「Aardvark」が海外で話題になりました。「Aardvark」は、VR内にARのようなシステムを組み込むというもの。

「Aardvark」は2020年12月にアーリーアクセス版がリリースされました。「SteamVR」など、主要なVRプラットフォームのダッシュボードは、VR内に大きなディスプレイが表示され、そこから項目を選択するという形式です。一方「Aardvark」は、“ガジェット”と呼ばれるアプローチを採用。既存のVRアプリ内で動作し、追加の機能を提供することを目指しています。

「Aardvark」の開発は、現時点では初期段階。公開されている紹介動画からは、左手の歯車からガジェットメニューを呼び出し、ホワイトボードなどを取り出して使用する様子が確認できます。

米メディアRoad to VRは、「Aardvark」の想定される活用例としてVRゲーム中のスクリーンショット撮影を例示しています。クリエイターが、手持ちカメラ形式での撮影を実装したいと思った場合、通常はゲーム側に必要なシステムを導入する必要があります。もし「Aardvark」のガジェットに同様のものが存在すれば、タイトルに関係なく、“カメラ撮影”が行えます。

Ludwig氏によれば、「Aardvark」のガジェットは、ある意味で、“ウェブアプリ”に近いものであるとのこと。ガジェット類はウェブページの機能として類似しており、アプリ自体は、VR内にレンダリングされる“ブラウザ”であると同氏は説明。このアプローチは、主にパフォーマンスとスケーラビリティを重視したためと、Ludwig氏はコメントしています。

(参考)Road to VR

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