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Meta Quest 2020.11.01

「Oculus Quest 2」の“脱獄”早くも成功か、NPO団体が報告

2020年10月13日に発売された「Oculus Quest 2」。高性能かつ低価格なデバイスですが、使用するためにはFacebookのアカウントが必須となっており、大きな議論を呼んでいます――いわゆる「脱獄」が話題に上るほどに

そして10月26日、ついに「Facebookアカウントの使用を回避することに成功した」と主張するグループが現れました。

「Quest 2」の脱獄成功を報告したのは、XR分野におけるプライバシーやセキュリティーの向上を促進するNPOである「XRSI」。XRSIは「とあるXRコミュニティの研究者が、デバイスの完全なコントロール権限を獲得し、フェイスブックアカウント要求のスキップを実現した」「現在XRSIはこの手法を検証しており、また、手法を発見した個人を保護するための手続きを行っている」とコメントしています。

「脱獄成功者募集」とは別口で

脱獄に関する動きは、XRSI以外でも行われていました。10月18日、Mozillaのシニア・ソフトウェア・エンジニアであり、WebXRに関わるRobert Long氏は「ルート権限の取得(=脱獄)に成功した場合、報奨金5,000ドルを支払う」と宣言。その後、Oculusの創設者のひとりであるパルマー・ラッキー氏も賛同するなど、海外のXRコミュニティではひとつのムーブメントが生まれていました。

「修理する権利」を求めて

米国では、以前より「修理する権利(Right to Repair)」という考えが広まりつつあります。これは「デバイスの所有者自身が、ハードウェアとソフトウェアの両面を管理できる能力を有するべき」という思想であり、これまでは主にiPhone等のスマートフォンやウェアラブルデバイスに対して向けられていました。XRSIは「この考え方をAR/VRヘッドセットに対して“適用”する手助けをしたい」とコメントしています。

(参考)Road to VR

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