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投資 2021.09.29

デジタルツインソリューションなどの韓国3i、約27億円の資金調達

AIやAR/VR技術を用いた開発を行う3i Inc.は、2021年9月23日、約2,400万ドル(約27億円)の資金調達を完了したと発表しました。今回の資金調達により、新製品の開発やメタバース・プラットフォーム事業の拡大に注力します。

2つのブランドを持つ3i Inc.

2017年に設立の3i Inc.は34の技術特許を持っており、「Pivo」と「Beamo」の2つのサービスを展開しています。

Pivoは、AI搭載のスマホスタンド「Pivo Pod」と一連のモバイルアプリのビデオコンテンツ作成プラットフォーム。Pivo Podはポケットサイズのスタンドで、360度回転した撮影や、人や物を自動的に追尾した動画撮影をできるようにすることができます。

Beamoは、施設管理向けのデジタルツインソリューションです。スマートフォンなど手で持てるサイズの機器を持って歩いて撮影するだけで現実空間をコピーしてウォークスルーできるデジタルツインを作成可能。ドキュメントやマニュアル、メンテナンスログやトレーニングビデオなどをデジタルツインに追加することができます。
日本では、NTTビズリンクが提携。日本国内向けにBeamoを展開しています。

今回の資金調達について

今回のラウンドは、SV Investmentが主導し、他にも韓国産業銀行、LB Investmentなどが参加。新規の金融・戦略投資家から2,000万ドル、既存の投資家から400万ドルの出資を受けています。
3i Inc.は今回の調達資金を、新製品の開発やメタバース・プラットフォーム事業の拡大に充てる予定。さらに、各分野で複数の職種を募集し、来年以降、市場での3iブランド体験に重要な投資を行うなど、会社のスケールアウトに大きな投資を行う予定です。

同社のCEOであるKen Kim氏は、「メタバースは次世代のプラットフォームであり、近い将来、すべてのメディアの流れが移動することが予想されます。当社の製品やソリューションは、企業やコンテンツ制作者がこれまでよりもはるかに簡単に、シームレスに、そして迅速にメタバースに飛躍することを支援し、物理的な世界とデジタルの世界との相互作用のあり方を変えていきます」と述べています。

(参考)KoreaHerald


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