【体験レポ】時速160kmの豪速球や車椅子マラソン 選手のスゴさを痛感するスポーツ×VRの可能性

スポーツが好きな人にとってプロの選手と戦うことができることはとても魅力的です。体験したことのないスポーツは映像で見ても選手の凄さを実感することはできません。

2017年6月1日(木)に御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンターで、開催された「VRクリエイティブアワード2017」では個人部門と商業部門に分かれて展示されていました(
結果発表についての記事はこちら)。

商業部門では企業で開発しているVRコンテンツが展示されました。すでに販売や配信しているコンテンツから、イベントでの展示、プロモーション用、市販に向けて開発中のものまで、状況はさまざまですが、企業がビジネス向けに開発したVRコンテンツを体験することができました。

その中でも目立っていたのが、スポーツ観戦のあり方や楽しみ方が変わるかもしれないVRコンテンツです。

『VR Real Data Baseball』

『VR Real Data Baseball』(株式会社バスキュール・桟義雄氏)はプロ野球選手のデータをもとに投球の速度、回転数、軌道を再現するVR体験です。体験者はキャッチャーになり時速160㎞の剛速球をキャッチしたり、バッターとなって打撃の体験ができます。本アワードでは商業部門最優秀賞・一般投票優秀賞を受賞しました。

時速160㎞越えのボールを打ったり、キャッチしたりする体験をプロ野球選手でなくてもできる、というのはVRならではです。

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投手のモーションもさらに本人に近く、よりリアルな野球を体験できます。そもそも時速160㎞のボールを打つのは野球経験者でも難しい体験です。バットやボールが大きくなり、当てやすくなるモードも搭載されています。

バットとミットの動きはかなり精確

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バットにはViveトラッカーと呼ばれる装置が付属し、現実の動きとVR内の動きが精確に一致するようになりました。このバットの重さは本物のバットに近く、デザインはメカっぽいので持つのがワクワクするようなデザインです。

周りの人も楽しめる工夫も

これまでもイベント等で展示されてきた本コンテンツですが、大きく改良されたのが「周りの人も楽しめる」ようになったこと。スタジアムの大型ビジョンには外の現実世界、今自分がいる場所の風景が映るようになっていました。自分自身がしゃがんでキャッチャーミットを構えているところや、バットを構えている映像がバッターボックスから見えます。自分の背周囲の人も一緒に映るので、自分のプレイで楽しんでいる様子や驚いている様子を見ることができ、一緒に盛り上がれるところが魅力です。

ゲーム後に最後に点数や順位が表示されます。さらにうまくなろうと繰り返しプレイしたくなるものですが、本コンテンツでは点数が年棒でも表されます。当日での最高年棒は打率8割越えの人で、9億9千万円。野球未経験の筆者は1千万円でした。

非常にわかりやすく、野球好きでも詳しくなくてもどちらにも心に響く採点ですね。

今後、昨日の試合のピッチャーとVRで対戦してみようという観戦スタイルができるかもしれないコンテンツです。

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『車椅子型VRレーサー 「CYBER WHEEL」』

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『車椅子型VRレーサー 「CYBER WHEEL」』(株式会社スポーツイズグッド株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス・澤邊芳明氏)(以下、『CYBER WHEEL』)は、実際にパラリンピックなどで行われている車椅子マラソンをVRで体験するというもの。

マラソンレースで実際に選手が走るのは42.195㎞。車輪の横についているハンドリムを手で前方に回すことで平均時速は約30㎞で前進します。
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VR内は車椅子の格好いいデザインともよく合うサイバーな空間で、障害物があっても通り抜けられる直線コース。進行方向は頭の向きで変更できます。操作はただ腕でハンドリムを回すだけですが、非常に疲れます。筆者は最高でも時速25km程でした。今回の体験では400mのコースですが半分過ぎたころには疲れてきてスピードは時速15km以下になり、ゴールまでが遠く感じました。

ゴールすると今までに体験した人数の中での順位が発表されます。今までに約2,000人体験してきて筆者は500位。途中、力が尽きてスピードが出なかったにも関わらず、良い成績とのことでした。それほど一般人には過酷なスポーツともいえます。

映像で車椅子のレースがあることは知っていても、実際に体験することで選手の凄さを体感し、観戦の見方が変わります

『CYBER WHEEL』の展示で気になった点は、今回VRヘッドマウントディスプレイOculus Riftをつけて体験しましたが、VRヘッドマウントディスプレイをつけて体を激しく動かすと顔との設置面に汗をかきやすく匂いの元になりやすいです。VRヘッドマウントディスプレイ側に汗を吸収しないようなカバーをつけるなどの衛生上の工夫も必要となりそうです。

インタビュー記事はこちら

VRが変えるスポーツの未来

スポーツの観戦は試合会場に行って見るか、配信映像を平面のモニターで見ることしかできませんでしたが、VRによって実際に選手と同じ様に体験したかのような体験を得られることが今後可能になるかもしれません。

ただ見るだけではない体験をすることで、違う視点でスポーツや選手をとらえることができるようになるかもしれません。

この記事を書いた人

  • アニメや特撮、VR・ARが好きなだけな人です。Oculus等HMD、VR・ARの魅力を沢山の人に広めていければと思っています。

    Twitter:@kure_kure_zo

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