SCEA(ソニーコンピューターエンターテイメント・アメリカ)が、新たにスマートフォンを使ったVRデバイスに関連する特許を出願したことが明らかになりました。
この特許は2015年5月に申請されていたもので、昨日公開されました。
この特許には、ゴーグル型のデバイスと眼鏡型のデバイスが2種類含まれています。ゴーグル型のデバイスはサムスンとOculusが共同開発し販売しているスマホ向けVRヘッドマウントディスプレイGear VRと同様、スマートフォンを使用するものです。
Gear VRにはセンサー類が搭載されていますが、今回の特許ではさらに多くの機能が搭載されるデバイスになることが分かります。
ゴーグル型のデバイスには、センサーやバッテリー、光学やシャッターコントロールを行うためのオンボードのメモリーが搭載されています。3D TVと同様の原理で、平面的な画像を立体的に見せることも可能になります。
また、ゴーグルの表面に埋め込まれたセンサーを使用し、テレビの上にカメラで読み取って位置のトラッキングを行う仕組みも含まれています。
今後、どのように製品化されるかといった情報はまだありませんが、ソニーのスマートフォンと組み合わせた仕組みになることが期待されます。ソニーのスマートフォンの最上位モデルXperia Z5 Premiumは4Kの解像度を実現しています。10月1日に公開された公式ブログの中では、「Xperia Z5は高精細なVRプラットフォームを実現可能にします。既に私たちは内部でいくつかの取組を行っています」との記述もあり、今後に期待ができそうです。
(参考)
Upload VR / New Patent Suggests Sony is Developing a Gear VR Competitor
http://uploadvr.com/sony-mobile-vr-patent/
※アメリカのVR専門メディアRoad to VR、UploadVRはMogura VRとのパートナーシップを結んでいます。