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活用事例 2017.10.19

「ARのゴールはスマートグラス」ナイアンティックCEOが語る

『ポケモンGO』の開発企業、ナイアンティックの創業者兼CEOのジョン・ハンケ氏は、10月17日に開催されたWall Street Journal’s D Liveカンファレンスに出席し、モバイルARを中心とするARの普及について言及しました。同氏はモバイルARが「AR普及の入り口」であるとし、ARのポテンシャルはスマートグラスによって発揮されると語っています。



10月16日〜18日にかけてカリフォルニア州ラグーナ・ビーチにて開催された同イベントにおいて、同氏は「ARが持つポテンシャルは大きい」と語り、モバイル端末を中心に普及する現在のARを「良いスタートだ」と述べています。しかし同氏は、モバイルARは入り口に過ぎず、究極のゴールはスマートグラスにあると指摘しています。

モバイルARは「AR普及の入り口」

ハンケ氏は「モバイルARは素晴らしいものだが、ユーザーインターフェイスは完璧ではない」と述べ、スマートフォンを用いたナビゲーションアプリを例に挙げています。アプリの使用中、ユーザーは常にデバイスの画面を覗き込む必要があり、「ARを用いて、これをもっと自然な方法で実現するインターフェイスを構築できる」と述べています。

目標はスマートグラスを用いたAR

ハンケ氏は、モバイルARはあくまで入り口であり、ARのポテンシャルは装着型のスマートグラスによって発揮されると語っています。同氏はMagic Leapが開発中のARデバイスや、マイクロソフトのARデバイス『HoloLens』といったデバイスが、スマートグラスの技術を進化させると述べています。また、先日行われたVarietyでのインタビューでは、ナイアンティックが今後Magic Leap製のデバイスに対応したARアプリを開発する可能性について言及しています。同氏は「(ARが)本格的に普及する前に、様々な実験を行う必要がある」と述べています。

日常生活で活用できるARの可能性

また、「VRは現実世界を遮断するエンターテイメントであるのに対して、ARは日常生活に様々なデータを表示できる」点を特徴として挙げ、ARが運転時のナビゲーションや、服や家具などの購入時など、日常生活における様々な面で役立つ技術であると指摘しています。

同氏はアップルのARプラットフォームARKitやグーグルのARCoreについても言及、「様々なテクノロジー大企業がARに参入しており、素晴らしいことだ」と述べています。

(参考)
Engadget / Niantic CEO: AR will reach full potential ‘when we get the glasses’(英語)
https://www.engadget.com/2017/10/17/niantic-ceo-ar-will-reach-full-potential-when-we-get-the-glass/


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