中国でも「VRの一般普及はまだ早い」アリババに次ぐEC大手JD.COMが示した見解

2016年国際VR技術革新アプリケーション賞の授賞式で、中国のEコマース会社JD.COM のAI VR/AR研究所総監・趙剛氏は「今年行われた数多くの資金調達の背景で、人々のVRへの期待が高まる一方だが、VRはまだ一般家庭に入るとは言えない」と話しました。JD.COMは中国において、アリババと並ぶEC大手です。

趙剛氏によると、「VRハードウェアの普及はコンテンツとソフトウェア発展のベースとなります。しかし今のところハードウェアは課題が多くあります。解像度が低い、描画処理性能が低い、視野角が小さく画像の粒感が強い、酔いを感じる。現状のハードウェアではまだまだだと思います」

VRへの投資が相次ぎ、安価なハードウェアやVR体験施設も次々と登場、アメリカに次ぐ市場が形成されているとの声もある中国ですが、一般層への普及はまだ限定的との見方もあるようです。

特に中国で数多く販売されているVRデバイスは、Androidのスマートフォンを装着するタイプのもので、現状登場しているVRデバイスの中でもローエンドに位置するもの、という状況も、この見方の大きな要因になっているのではないかと推測されます。

趙剛氏は加えて「もっとも早くVRコンテンツとして大量生産できるのはゲームかもしれません。そのあとは商業用プログラム、テレビなどの映像系コンテンツが続くと考えています。VRが発展するなか、VRメーカーはまずハードウェアの問題を解決しなければいけないでしょう」と述べました。

JD.COMが自主開発したVR/ARアプリである「JD Dream」は現在βテスト中で、VRショッピングとAR ショッピングを組み合わせたアプリです。2016年の年末から2017年年始にかけて正式に公開する予定です。

(参考)

京东赵刚:VR不热不冷发展平稳 京东将卡位关键技术点

http://news.87870.com/xinwennr-16975.html

※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。

この記事を書いた人

  • 日本語学科在籍の中国人です。機械と技術にロマンを感じながら、世界を変える可能性が潜んでいると信じています。来年の日本留学に期待し、日々ワクワクしています

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