マイクロソフトのMRデバイスHoloLensの出荷台数は数千台となる見込みです。HoloLensはアメリカ、カナダへは2016年3月末より出荷を開始したのち、ヨーロッパ等でも販売、日本では2017年1月から出荷が始まったばかりです。
HoloLensは、装着すると現実空間にウィンドウや3Dモデルなどさまざまなデジタル情報を配置することができます。いわゆる情報を投影するだけの多くのARデバイスとは異なり、現実空間を認識し、空間に「置く」ことができる一体型のデバイスである点が特徴です。コンピューティングの未来を体現するデバイスとしてビジネス、日常、エンターテイメントさまざまな分野で注目を集めています。
https://www.youtube.com/watch?v=KXkmyhoIcGQ
数千台という数字は、米メディアThe Inquireの取材に対してマイクロソフト社HoloLens担当コマーシャル・マネージャーのロジャー・ウォークデン氏が明らかにしたものです。
ウォークデン氏は、「HoloLensは高価なため、数十万台、数百万台売れるものではないと考えています。数字は言えませんが、数十万台ではなく、数千台です。私たちはこの数字に満足しています。」と述べています。
今後の計画についてはウォークデン氏は、「ロードマップがある」、「今のHoloLensはバージョン1に過ぎない」などと仄めかしつつも、具体的な言及はなかった模様です。
マイクロソフトは、HoloLensで採用されている空間を使ったユーザーインターフェースを「Windows Horographic」と呼んでおり、このUIを使ったPC向けVRヘッドセットが2017年中にレノボやデル、HP等から発売予定です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gu09UWqS8-Q
また、2016年12月2日に日本でHoloLensの予約が始まった際は、「国内予約数は西欧など6カ国合計の3倍超」(ITpro)との発表もありました。
マイクロソフトの展開だけでなく、出荷されたHoloLensでどのような活用法が登場するのか、今後の動向に注目が集まります。
(参考)