ゴールドマン・サックス、今後10年でのVR/AR市場の可能性を予測

Bloombergによると、アメリカの大手投資銀行ゴールドマン・サックスは、最近の報告書Goldman Sachs Global Investment Researchの中で、VR/AR市場の今後の予測について言及しています。

出荷台数の立ち上がりは遅いが、ポテンシャルは大きい

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普及台数の予測です(単位は千台)。スマートフォンやタブレットPCに比べると立ち上がりに時間がかかることを示唆しています。(スマートフォンは2004年から2012年の実績値、タブレットPCは2010年から2016年までの数値)。グラフによると、VR/AR機器の出荷台数は、最も早い場合で3億台程度、ベースとなる予測で1億台程度、遅い場合は5,000万台程度です。ゴールドマン・サックスのアナリストは「技術の進歩により価格が下がり、BtoB、Btocともアプリケーションの新たな市場が立ち上がる。我々はVR/ARが数十億ドル(数千億円)の市場を生み出し、PCに新時代をもたらす可能性があると見ている」とコメントしています。

ハードウェア市場規模はTVを抜く可能性も

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ハードウェアの市場規模を予測したグラフです。最も加速した場合で1100億ドル(約13兆円)とテレビの990億ドル(約12兆円)を超える可能性があります。通常通りの普及であれば450億ドル、最も遅い場合で150億ドルとの予測です。なお、ゴールドマン・サックスは、最も加速した場合のソフトウェア市場を720億ドルと予測しています。

用途は、ゲーム、ヘルスケア、エンジニアリング、ライブ中継、映像エンターテインメントの順

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2025年時点での用途としてはゲームが最も多く116億ドル、医療等のヘルスケア51億ドル、エンジニアリング47億ドル、ライブイベント41億ドル、映像エンターテイメント32億ドルと続きます。

ヘッドマウントディスプレイの価格は過去のデバイスと同じ経路を辿る

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また、ゴールドマン・サックスはデバイスの価格について、重要だとし、スマートフォン、デスクトップPC、ノートPC等の価格の戯作を例に出し、20年程度かけて年5~10%ほど下落していくことを示唆。VR用のヘッドマウントディスプレイもこの程度の価格で下がっていくと予測しています(グラフはVRHMD以外のこれまでの電子機器の価格の変遷を示したもの)。

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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