2016年の同時期に比べ、VR開発を行っているゲーム開発者が増加していること。また、HTC Viveに関心のあるゲーム開発者が増加していることが明らかになりました。
これは、ゲーム開発者会議GDCが、毎年行っているゲーム開発者向けのアンケート結果から判明したもの。今年は約4,500名が回答しました。
なお、本アンケート結果は、2014年から2016年の過去3年間にGDCに参加した全世界からの参加者を対象に収集されたものです。
2016年の調査結果はこちら
VR/ARの開発に関与するゲーム開発者が倍以上に増加し、16%にのぼることが明らかに
全体の24%がVRゲームの開発に従事
今回アンケートに回答したうち、24%がVRヘッドセット向けのゲーム開発に従事しています。昨年の13%から、かなり割合を伸ばしています。PlayStation 4向けは27%、Xbox One向けは22%と、ほぼ同水準です。ARヘッドセット向けのゲームを開発しているのは全体の5%でした。
現在開発中のデバイスではHTC ViveとOculus Riftが同程度
続いて、現在開発中のデバイスについて。HTC Viveが最多の24%、Oculus Riftがほぼ同水準です。昨年はOculus Riftが19%、HTC Viveが6%だったことと比べるとHTC Viveの割合が大きく増加したことが印象的です。
最も関心があるデバイスはHTC Vive
現在、開発をしているしていないに問わず、最も関心のあるデバイスはHTC Viveとなりました。Oculus Riftの30%を大きく離した結果となっています。
次のゲームを専用で出すとした場合、最多はHTC Vive
次のVRゲームを開発する際に、各デバイスへの比率はHTC Viveが40%、Oculus Riftが37%と同程度でした。一方、1つのプラットフォーム「専用」に出すことを考えている開発者は全体の10%程度いることが分かり、、HTC Vive専用が33%、Oculus Rift専用が24%と回答しています。
長期的なビジネスの可能性を感じている開発者の割合は横ばい
「VR/ARが長期的にビジネスになっていくか」という質問に対しては、75%が「はい」と回答しており、2016年の結果からは横ばいになっています。
モバイルVR/ARに可能性を感じている開発者が33%
また、「今後5年間のトレンドとして、どういった形態のVR/AR技術が市場で広がるか」という質問に対しては以下のような回答となり、現在はPC向けのHTC ViveやOculus Riftに関心が集まっている中で中長期的には、モバイルVR/ARにも可能性を感じている開発者が多いことがわかります。
・モバイルVR/AR 33%
・PC/コンソール VR/AR 31%
・モバイルもPC向けも等しく広まる 17%
・どちらも広まらない 8%
・分からない 12%
20年後というかなり長期のVRとAR、どちらが市場で広がるかという質問では、ARに可能性を感じている開発者が多いことがわかりました。
・AR 43%
・ARもVRも等しく可能性がある 21%
・VR 19%
・どちらも広まらない 5%
・わからない 12%
常に酔ってしまう開発者が9%存在
酔いに関しては、全てのVR体験で酔う開発者が全体の9%存在するという傾向が明らかになっています。
・常に酔う 9%
・ときどき酔う 43%
・たまに酔う 31%
・全く酔わない 17%
(参考)
VR Scout
http://vrscout.com/news/report-htc-vive-preferred-headset-game-developers/
GDC
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。