【PCレビュー】Oculus Rift製品版とHTC ViveでハイエンドなVR体験ができる怪物ノートPC G-Tune i71000シリーズ

Oculus Rift製品版(Rift)とHTC Viveが発売された2016年。いずれも高品質なVR体験が可能なデバイスとして注目を集めています。そしてどちらのデバイスも体験するにはPCが必要となります。しかもVRは高性能なPCが必要、と言われています。

VRを体験したいけどどのPCを買ったらいいのか、そういう声も聴かれます。Mogura VRでは、VR向けのPCで実際に様々なソフトを動かし、動作するのか、そして使用感はどうかといったレビューを行っていきます。

今回は、ゲーミングPCブランドG-Tuneから発売されている「i71000シリーズ」を取り上げます。

ノートPCながらデスクトップと同等の性能を誇る怪物ノート

初回にしていきなりノートPCの紹介になります。この「i71000シリーズ」はノートPCです。しかし、ノートPCながらそのスペックはデスクトップ相当。CPUもグラフィックボードもデスクトップPCのものが使われています。

組み込まれているグラフィックボードはNVIDIA社のGTX980。Oculus Rift製品版やHTC Viveの推奨環境であるGTX970より上位のものです。メモリも最低で16GBとPCの性能としてはまさに経インドのゲーミングデスクトップと遜色ない「ノート型デスクトップPC」です。

今回レビューを行ったモデル(NEXTGEAR-NOTE i71000SA2)のカタログスペック

■OS : Windows 10 Home 64ビット
■CPU : インテル® Core™ i7-6700K プロセッサー
(4コア/4.00GHz/TB時最大4.20GHz/8MB スマートキャッシュ/HT対応)
■グラフィックス : GeForce® GTX™ 980(8GB)
■メモリ : 16GB PC4-17000 (8GB×2/デュアルチャネル)
■M.2 SSD : 256GB Samsung SM951 NVMe対応 M.2規格
■ハードディスク : 1TB SerialATAII 5400rpm
■チップセット : インテル® Z170 Express
■液晶パネル : 17.3型 フルHDノングレア (1,920×1,080/ IPS/ LEDバックライト)
■無線 : IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ・ Bluetooth® V4.2 + LE 準拠モジュール

17インチということで画面が広々、1920×1080のフルHDの解像度です。そしてアダプターも巨大というのがその第一印象です。重さは本体が約3.9kg、アダプターが1.5kgと重さもかなりのもの。持ち運ぶ場合は合計5.4kgとなります。

image0317インチの大画面。MacbookAir13インチとの比較

image05巨大なアダプター(iPhone6との比較)

Oculus Rift製品版を動かしてみた

いよいよRift(筆者の元には到着していないので他の方にお借りしました)を動かしてみました。体感だけでなく、フレームレートを測定するためにfrapsを使用しています。

カタログスペックは満たしているこのPC。どのソフトを動かしても全く問題なく動きます。特にグラフィックが美しく負荷が高そうな『ADR1FT』や『The Climb』なども問題なく動作します。

image04

HTC VIveを動かしてみた

続いてHTC Viveです。HTC ViveはUSBポートを1つしか使用しません。HTC Vive向けのコンテンツを配信するSteamには、『SteamVR Performance Test』というベンチマークソフトが無料で配信されています。

その結果がこちら。

image00文句なしの結果です。

実際にコンテンツを動かすとこちらもほぼ問題なく動作していました。ただ、長時間動作させているとごくまれにフレームレートが基準である90を下回った旨の表示が出現することがありました。

ノートでハイエンドなVR体験できることが当たり前になるノート

現在RiftやHTC ViveはデスクトップPCでしか体験できないものというのが一般的な状態です。しかし、この「i71000シリーズ」はそれをノートで可能にしているというところに最も価値があります。

ついノートであることを忘れてしまう。もしくは、ノートで高品質なVRが体験できることが当たり前に思えてしまう、そんな魔力を持ったノートPCです。

なお、使用中の排熱やそのためのファンの回転音については、もちろんデスクトップPC並の性能を誇るので気になるところです。VR体験中は常にファンが回転しているため音はかなり発生します。エアフローはかなり気を遣っているためか、熱暴走等、熱によってパフォーマンスが低下することはHTC Viveで一瞬パフォーマンス落ちる以外では、筆者が体験している限りはありませんでした。

持ち運べる小型のデスクトップPCも発売されていますが、モニター、マウス、キーボードなどを考えるとやはり持ち運びやすいのはノートPCに軍配が上がるのではないかというのが筆者の結論です。そういった意味で、最小構成で269,800円からとある程度値は張りますが、「ハイエンドVRを体験できるノートPC」として非常にユニークかつポータブルなPCであると言えます。

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※2016年5月29日、記事中に「USBポートが3つしかない」旨記述がありましたが、実際にはUSBポートは4つあるため記述を削除しました。誤解を招く内容となっており、大変申し訳ございませんでした。

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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