VR活用の学校教育モデル 360度動画配信サービス企業が参画

VR技術は、日常では経験しにくいことや環境を擬似的に体験できることから、エンターテインメント分野だけでなく、教育分野での活用についても試行錯誤されています。

現在、NTTメディアサプライ株式会社と、西日本電信電話株式会社名古屋支店、豊田市立浄水中学校は、VR技術を活用した新たな学校教育モデルの創出に取り組んでいます。

今回、360度専用配信サービス「360Channel」を運営する株式会社360Channelは、同社の「総合VRプロデュース事業VR PARTNERS」において、同取り組みに参画したことを発表しました。教育分野におけるVR技術の活用を進めていくとしています。

文部科学省「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇親会」によると、教育分野でのICT(情報通信技術)利用は進んでいるものの、質の高い教材(コンテンツ・アプリケーション)が不足しており、生徒の資質・能力の育成に資する教材開発が課題となってます。

また、文部科学省 学習指導要領「生きる力」では、次期学習指導要領は一方的な知識取得のための学習ではなく、討論や発表を通じた「主体的・対話的で深い学び」いわゆるアクティブラーニングの視点からの授業改善が必要になるとのことです。

こうした教育分野の背景がある中、NTTメディアサプライの地域社会の課題解決に向けたVRなど映像コンテンツ事業と、浄水中学校のICT機器を活用した「主体的に学習に取組み、わかる授業」を目指すという両者の思いが合致し、本学校教育モデルの取組みが実現しました。

VR技術を活用した授業

9月27日に豊田市版コミュニティ・スクールにて研究発表会が開かれました。同研究会では、アジア州の建造物や民家、衣装、農産物などをVR映像を撮影したものが使用されています。
 
教諭からの視点は、まるで現地に行っているかのような体験をさせることで、苦手意識を持った生徒に対する導入部に使用するなど、学習に対して興味・関心を引き立て主体的な取り組みを促す効果や、静止画よりも生徒の記憶に残りやすく習熟効果が高いと感じたがあると回答。

生徒からの視点では、全員が「楽しく、前向きに授業に取り組めた」と回答しており、再び同様の授業があった場合に積極的に受けてみたいという割合も9割超となったとのことです。「紙の資料では伝わらない雰囲気が伝わり記憶に残る」と回答した生徒もいたことから、一定の学習効果があったのではないかと推測されています。

日時

平成29年9月27日(水)11:15~12:00

場所

愛知県豊田市立浄水中学校

教科

社会科 地理的分野

内容

1.教諭が生徒(グループ単位)に対して複数あるVR動画の内1つを閲覧指示
2.VRゴーグルで閲覧する動画をプロジェクタへ投影、班全員で共有
3.班全員で閲覧した動画がどこの国か、どういった根拠で判断したかを相談
4.各班の回答をタブレットで一括表示し共有
5.教諭による回答、どこで判断できるのか動画を見ながら振り返り

(参考)
【教育×VR】360Channel、学校教育でのVR動画を活用した研究授業へ貢献 / PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000020337.html

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この記事を書いた人

  • ゲーム紹介メディア「もぐらゲームス」でライターをしています。Mogura VRではライティングなどを担当しつつ、VRの魅力を伝えられればと思います。

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