Home » 「YouTube VR」アプリGear VRに対応、Oculus Goは未定


Gear VR 2018.07.26

「YouTube VR」アプリGear VRに対応、Oculus Goは未定

グーグルの動画配信サービス「YouTube」には、通常の動画のみならず様々な360度動画、180度ステレオ動画などVR向けの動画がアップロードされています。公式VRアプリ「YouTube VR」では、VRヘッドセットを使って360度動画や2D動画の大画面再生を、ハイエンドのVRで楽しめます。

この「YouTube VR」がグーグルのライバルのひとつ、フェイスブックの傘下であるOculus Storeで配信を開始することが明らかになりました。

Gear VRへ配信、対応HMD追加も検討

これまで「YouTube VR」は、グーグルの「Daydream」対応ヘッドセット、PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)、そしてSteamにてHTC ViveとOculus Rift向けにリリースされていました。YouTubeの動画を大画面で楽しめるだけでなく、沢山の360度動画や、ステレオ180度動画を視聴できます。

グーグルによれば、今週からOculus StoreでサムスンのGear VR向けに配信を開始するとのことです。

なお、Oculusの一体型VRヘッドセット、Oculus Goへの対応については明らかにされていません。しかし声明の中で「全てのVRヘッドセットユーザーに『YouTube VR』を体験してもらうために、更に多くのVRプラットフォーム向けに配信していく」と表明しており、今後の対応が期待されます。

フェイスブックとは競合関係にあるグーグルですが、自社のアプリをOculus Storeでリリースするのは初めてではありません。例えば既に、「Google Earth」や「Tilt Brush」、「Blocks」なども配信しています。昨年にはコンテンツスタジオのOwlchemy Labsを買収し、「Job Simulator」や「 Rick & Morty: Virtual Rick-ality」といったゲームをOculus Storeで販売しています。

コンテンツの充実、ソーシャル化が狙い

より多くの人が「YouTube VR」を体験できるようになると、自分でグーグルのVR180フォーマットを使用し、コンテンツを投稿しようというユーザーも増えるかもしれません。またグーグルが進める、視聴者の視線に反応するコンテンツといったプロジェクトも、更に進行するでしょう。

via Gfycat

さらにグーグルはこの機会を活用し、YouTube初となる“本当の意味での”ソーシャルVRを取り入れようとしています。同社はDaydream ViewやGear VRで「YouTube VR」を視聴する際の機能について言及しています。グーグルによれば、“Watch Together(一緒に見る)”のアイコンをクリックすると、「コミュニティの他のメンバーと一笑に動画を見て、会話ができる」ということです。

現在「YouTube VR」が対応していないOculus Goでも、「ブラウザー」を利用して動画視聴が可能です。その方法をこちらで紹介しています。

(参考)UploadVR


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード