2018年の6月11日から16日まで、フランス・アヌシーにてアヌシー国際アニメーション映画祭がフランスで開催されました。世界中からアニメ作品が集まるこの祭典で、グーグルのスタジオ「Google Spotlight Stories」の作品が上映されました。そのうちの2本、コミカルな「Piggy」と「Age of Sail」の2本はこの映画祭が初公開となります。
視聴者の視線に反応する「Piggy」
「Piggy」は、食いしん坊のブタが主人公のコミカルなストーリーです。ジョギングに取り組むブタですが、どうしてもケーキを食べたくてたまりません。このアニメの興味深い点は、ブタが視聴者の視線に反応して動きを変えることです。
グーグルは「視聴者がストーリーのタイミングをコントロールできたら、面白いと思いませんか？」「『Piggy』のストーリー自体はありふれた漫画のギャグです。しかし、視聴者が見ている場所を変えるだけで、話のタイミングを決めることができます」と話しています。
このコンテンツでは、視聴者が見るポイントを変えることで、それぞれ異なるアニメーションが誘発されます。主人公のブタは、視聴者の視線に応えて驚いたり、困ったり、恥ずかしがったりと反応を示してきます。
本アニメは視点を変えるだけで、何度も違う楽しみ方が出来ます。「Google Spotlight Stories」のスマートフォン向けアプリや、Steam、Viveportから見ることが可能です。
（見ている間は頑張ってジョギングをしていますが、視聴者がちょっと目を離すと……）
アカデミー賞ノミネートの名作「Pearl」制作者も参加した「Age of Sail」
先行上映が行われた「Age of Sail」は、1900年を舞台にした物語です。船乗りのウィリアムは、大西洋を一人で航海中に座礁している女性を助けます。
「Age of Sail」は、「duet」を手掛けたGennie Rim氏、アカデミー賞にノミネートされた「Pearl」を手掛けたDavid Eisenmann氏らによって制作されました。作品の公開時期は公表されていません。
映画祭ではこの他にもVR作品として、既に公開されている「Back to the Moon」、ウェス・アンダーソン監督の映画「犬ヶ島」の舞台裏を描いた「Isle of Dogs: Behind the Scenes in Virtual Reality」等が上映されました。
これらの作品は、「Google Spotlight Stories」のアプリ（iOS/Android）他、YouTubeでも見ることができます。
(参考) VRScout
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