一般社団法人XRコンソーシアム(XRC)は、「施設等で利用するARサービス開発のためのガイドライン〜点群データの作成・利用及びUI/UX設計等における注意点〜」を公開しました。
施設等で利用するARサービス開発のためのガイドライン
「施設等で利用するARサービス開発のためのガイドライン〜点群データの作成・利用及びUI/UX設計等における注意点〜」では、意図せず他者を傷つけてしまうのを防ぐために望ましい配慮が挙げられています。XRコンソーシアムによれば、クリエイターの表現を規制するものではなく、より良いコンテンツ開発を行うための指標とのこと。本ガイドラインは今後のARを取り巻く状況の変化に合わせて、継続的にアップデートを行うとしています。
本ガイドラインの内容は下記の通りです。
・ロケーションオーナーと協議する際の留意事項
・知的財産権に対する配慮
・個人情報・プライバシー・肖像権に対する配慮
・安全性の確保
・好ましくない表現に関する注意点
XRコンソーシアムによれば、「施設等で利用する AR サービス」と対象を絞っているものの、本ガイドライン内で問題提起されている様々な要素は、AR サービス全般に取り組む事業者が参考にできる内容であるとしています。
XRC社会的課題ワーキンググループが取りまとめ
XRコンソーシアムは、2021年2月に社会的課題ワーキンググループを設立。XRの社会普及にあたって考慮すべき課題を検討し、民間企業や行政に向けてのガイドライン発出などを目指していました。本ガイドラインは、その第一弾の取組みとなります。
勉強会が開催、ワーキンググループ座長が解説
本ガイドラインの勉強会が2021年12月8日YouTubeに開催。ワーキンググループにて座長を務める関真也弁護士が登壇し、本ガイドラインの内容を解説しています。動画内で使用しているスライドのサマリー版も公開されています。
(参考)プレスリリース