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Windows MR 2023.12.23

マイクロソフトが「Windows Mixed Reality」の終了を発表

マイクロソフトは、自社のMRプラットフォーム「Windows Mixed Reality PC VR」をシャットダウン(廃止)することを発表しました。

Windows Mixed Reality系ヘッドセットは2017年に展開を開始。Acer、Dell、HP、Lenovoといったメーカーが同規格に対応したヘッドセットをそれぞれ販売していました。Oculus RiftとHTC VIVEといった製品の対抗馬になることが想定されており、一般向けのデバイスとしては、インサイドアウト(外部機器が不要)方式のトラッキングを初めて搭載したのが特長です。

12月第4週、マイクロソフトはWindows Mixed Realityが将来的に“正式に廃止”となり、「今後のWindowsリリースで削除される」ことを告知。「Mixed Reality Portal」と専用の「SteamVR」ドライバーの提供を終了すると発表しました。

米メディアUploadVRは、本件についてマイクロソフトに取材を実施。「将来のWindowsリリース」は2024年後半に行われるという回答と、以下のコメントを受け取ったと報告しました。

一般ユーザーは2026年11月1日、法人は2027年11月1日以降、Windows Mixed Reality(に使用する)「Mixed Reality Portal」、「Windows Mixed Reality for SteamVR」、「SteamVR(β)」がダウンロード不可能となり、サポートも終了します。(中略)既存のWindows Mixed Reality系ヘッドセットは、ユーザーが「Windows Mixed Reality」を含まないバージョンにWindows(OS)をアップグレードするまでの間は、Steamで引き続き使用できます。

上記の回答を鑑みると、現在Windowsを使っているユーザーは、2024年後半のアップデート後、Windows Mixed Reality系ヘッドセットを新たにセットアップすることが不可能になるようです。また、一般ユーザーは2026年11月以降、Windows Mixed Reality系ヘッドセットに必要なアプリ「Mixed Reality Portal」がダウンロード不可能になります。ソフトウェアがインストールされていた場合、設定済みのデバイスは引き続き使用できる可能性がありますが、マイクロソフトは現時点では詳細を発表していません。

(参考)UploadVR

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