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話題 2019.01.21

凍った道路でバスが横滑り、MRを用いてアイスストームを再現報道

テレビ放送でAR(拡張現実)やMR(複合現実)用いて、自然災害の予想される被害を配信し、視聴者の注意喚起を促している米気象情報番組のウェザーチャンネル(TWC)。

2018年6月には、ノースカロライナ州に上陸した「ハリケーン・フローレンス」に関する放送で、その危機迫る映像が話題になりました。

アイスストームによる被害を可視化

新しい放送のあり方に取り組んでいるTWCが今回配信する映像は、雪や冷たい空気で地面の凍る恐れのあるアイスストーム「Storm Harper(ストーム・ハーパー)」です。映像では、コンピューターで生成された地上6,500フィート(約2km)の吹雪の中に、リポーターが立ち、アイスストームについて解説します。道路や電線、ベンチが凍り付く地上に戻ったリポーターは、大きな氷が頭上から落下してきたり、倒木により電線が切断されたりするというような危険な状態を、映像ともに視聴者に伝えています。

TWCは、MRという没入型テクノロジーを用いて自然災害の怖さを視聴者が身近に感じられるよう配信してきました。これまでも豪雨や洪水被害の恐れのある「ハリケーン・フローレンス」や、一瞬にして燃え広がる山火事「トーマス」などの災害について取り上げています。

今回「ストーム・ハーパー」は、カリフォルニア州とメイン州全域で予想されており、TWCは、アイスストームの基礎知識や、寒さで凍る道路や電線で、バスが横滑りしたり電線が切断されるなどの起こりうる危険な現象を配信します。

動画の中でリポーターが「道路に10分の1インチ(約0.25cm)というわずかな薄さの氷が張るだけで、歩行はとても困難になります。」と説明すると、木製のベンチが氷に覆われ真っ白になります。「4分の1インチ(約0.6cm)の氷で、木の枝が破壊され、停電の原因となり得ます。2分の1インチ(約1.2㎝)ではとても深刻な状態となるでしょう。」と話したときには、巨大な氷が空から落下してきます。

TWCを筆頭に、これからのテレビ放送業界でのAR、MRの活用に注目したいところです。

(参考)VRScout
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