ゲーム配信はVTuberと切っても切れないものになりつつあります。夢中で長時間プレイしたり、他のVTuberたちと腕を競ったり、チャットでおしゃべりしながら遊んだりと、配信をする側も見る側も楽しい時間を過ごしています。
ですが、VTuber側からすると、ゲーム選びはなかなか難しい問題。特に「今度のVTuberコラボに使えるようないいゲームが思いつかない!」というケースは結構あるんじゃないでしょうか?
ということで、この記事ではゲームライターであるワタシがVTuberさんにオススメしたいゲームを紹介します。今回はSteamで販売されているマルチプレイパーティゲームをまとめました。気軽にさくっと遊べる作品をチョイスしています。
「Unrailed!」
名取さなさんや夢追翔さんなど、配信するVTuberが増えつつある爆発的ヒット手前のゲームです。
内容は走る列車が脱線してしまわないよう、作業員として線路を継ぎ足し続けるというもの。2~4人まで遊べます。
電車が脱線すると爆発してゲームオーバーとなるので、パッと見でルールが分かりやすく、視聴者側にも内容が伝わりやすいのが特徴。操作もシンプルで、ゲームに慣れていない方でもプレイしやすいのがポイントです。
山と森を切り拓いて道を作り、収集した資材で線路を敷いていく。一見は簡単そうですが、プレイヤー同士に当たり判定があるので、時には誰かの作業の邪魔になってしまうことも。また、道中に泥棒や雪などおじゃま要素がちりばめられており、一筋縄ではいきません。
鉄道制作には協力が必須! ボイスチャットで作業進捗を確認し合えば効率的にクリアできます。和気あいあいと話し合いながらプレイできる点が、コラボ配信にピッタリです。じわじわその人気がふくらんでいるのも頷けます。
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「Tricky Towers」
ふぇありすさんや魔王マグロナさんがプレイしていて印象的だった対戦ゲームが「Tricky Towers」です。空から落ちてくるブロックを操作し、いい感じに積み上げていくゲーム。1~4人まで遊べます。
どこか見覚えのあるようなブロックですが、これを並べて消すゲームではありません。落ちてくるブロックを崩さぬように、キレイに積み上げていく必要があります。ブロックには物理演算がはたらいており、ちょっとした衝撃でもユラユラ揺れるので、積み上げは慎重に…。
対戦プレイでは、一定の高さまでいかに早く積み上げるかを競う「レース」、HPを守りつつ一番最後まで生き残る「サバイバル」、規定ラインにブロックが触れるまでいかにたくさん積めるかを競う「パズル」の3モードがあり、遊び方も豊富です。
自分に有利な現象か敵に邪魔をする現象かを選べる魔法や、一気に2段階ブロックを横移動させる「つっつき移動」というギミックもあります。これらを使ったアツい駆け引きが盛り上がること間違いなし! ブロック操作は一般的なパズルゲームに近いので、すぐに慣れて遊べるでしょう。
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「Golf with Your Friends」
大人数でのコラボに適したゲームが見つからないとき、チョイスしてほしいのがパターゴルフゲーム「Golf with Your Friends」です。Steamで販売されているパターゴルフゲームの中でも人気が高く、カオスな展開が期待できます。1~12人で遊べます。
全18ホールをまわり、カップインするまでの打数の少なさがスコアとなります。マウスだけで簡単に操作できるので、プレイにはすぐ慣れるはず。伸び縮みするゲージをタイミングよくクリックする要素もないので本当に簡単です。
しかし待ち構えているのは、動き回るバンパーや落とし穴、飛び越える川など…。予想外の理不尽な展開が次々と起こるため、思わず叫んでしまうVTuberたちもいるはず。
さらに注目してほしいのが本作のルール設定の多彩さ。卵やコイン、星、立方体、直方体など、さまざまな形のゴルフボールが使えます。(ゴルフとは?)プレイヤー同士のボールに当たり判定を付与でき、今まさにカップインしようとしているボールに、突撃をかます妨害も可能です。地獄。あまりにも地獄。これがVTuber配信に求められているんや!!!
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「Tokaido」
コラボ配信で大事になるのが、VTuberたちのトーク。プレイしながら楽しく話せるからこそ、配信も盛り上がります。となれば、ゆったり遊べるボードゲームもオススメでしょう。
「Tokaido」は世界的に大ヒットとなったボードゲームをデジタル化したもの。1~5人まで遊べます。
プレイヤーは東海道を行く旅人となり、各地で名所をたずねたり、温泉につかったり、お土産を買ったり、さまざまな体験をしていきます。これらの体験は全てポイントとして計算され、ゴールにたどり着いたとき、最もポイントが多いプレイヤー、すなわち最もすばらしい旅をした旅人が勝利となります。
一見ではルールが掴みづらいのが難点ですが、決して難しいわけではないので、プレイヤー、視聴者ともにすぐに感覚をつかめるはずです。ビジュアル面にかなり力が入っており、美しい画面は長く視聴していても飽きません。
ゲーム時間も手ごろで負けこんで落ち込むようなこともなく、相手をコテンパンになるまで痛めつけるようなルールでもないので、東海道を旅しつつ、ゆっくりお話ができます。トークメインでゲーム配信を行うなら、「Tokaido」を含めデジタルボードゲームを検討してみましょう。
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「Sokbots」
「今後VTuberの間で流行るのでは?」と、ポテンシャルに期待を寄せているのが「Sokbots」です。
オリジナルのロボットカートを作り、お友だちの作ったロボットと戦う対戦ゲームです。2人で遊べます。お値段も310円とお手頃で、機材にお財布の中身を持っていかれがちなVTuberにもやさしい!
直感的な操作でオリジナルのマシーンをかんたんに作れるのが魅力です。装備もトゲや鉄砲、火炎放射器、加速装置やプロペラ豊富に実装されており、個性豊かなロボットをカスタマイズできます。
ゲームモードは、迫りくる敵を2人で倒す「Coop」と、2人でロボットを戦わせる「Versus」の2種類ありますが、やはりメインはVersusモードでしょう。作り上げた最強ロボットで、コラボ相手のロボットを破壊しましょう。ロボット作りから対戦まで、配信映えすること間違いなしです。
操作も全部キーボードなので、コントローラーも必要なし。キーボード操作に慣れない方も、難しい操作は要求されないのでご安心を。ちなみに数字キー1の「Flip Over」はひっくり返ったときの復帰ボタンです。これだけ覚えておきましょう。
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コラボ向けゲーム探しは大変…
今回紹介したもの以外にも、今や定番となりつつある「Project Winter」や桐生ココさんの呼びかけでホロライブ内で盛り上がりつつある「ARK: Survival Evolved」など、コラボ向けゲームは数多くあります。
数あるゲームの中から盛り上がる1本を選ばなければならないVTuberの大変さは、察するに余りあります…。今回紹介したゲームが、みなさんのVTuber活動の一助になれば幸いです。
執筆:男鹿 梨衣子