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必見!今週のおすすめVTuber 2023.03.13

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(3月4日~3月10日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【前代未聞】Vチューバーが結婚相手を見つける!?ブイキングラブオーディション!!!

おめがシスターズのおめがリオの結婚相手を見つけよう!という「ブイキングラブオーディション」が開催されました。さすがにこれは前代未聞もいいところ。ガチですとはいいますが…どう受け止めればいいのかおめシス!?
今回は参加立候補の中から絞り込んだ面々と集団面接を行っています。場所はVRChat。いざおめがリオの前に並んでみると、本気で来たんだという生々しさと、この人ネタだなとわかるゆるさの両方が伝わってくるため、グループ登場ごとに笑えて楽しめるエンタメになっています。

参加者側にはVTuberやVRChat活動者も多々おり、人前でエンターテイメントするのに慣れていることもあってなのか、場外乱闘プロレスも見られました。撮れ高を作ってくれる参加者が多数で、おめシスのことをよくわかっている面々なのが伝わります。
今回は前後編で4人、デート相手として選抜されました。こちらも話せるVTuberや真摯なおめがリオガチ恋勢と、バラエティ豊かな面々。今後の動画も期待できます。
なお一般応募で勝ち進んで今回参加しているVTuberはかなり面白い人が多いので、これを見て気に入ったら検索してみてください。かと思えばすごい面白いトークと存在感なのに何も活動していない人もいたりするから、メタバースに集まる人の尖ったキャラクター性は油断なりません。

おめがシスターズも活動5周年を向かえ生配信が行われたのですが、その中で新メンバー加入が発表されています。それがAITuberのおめがちゃん。早速Shorts動画もアップされています。

この妙な味わいが、なぜかおめシス的空気にぴったり。AI技術が日進月歩どころか分進秒歩な2023年なので、どうおめがちゃんが活動をしていくのか、技術者としてのおめシスが何を見せてくれるのか、興味深いところです。

1か月間の無告知休止には〇〇な理由があった!?【帰ってきた!おかえり天菜はかせリターンズ】

どうでもいい話題からありえないリアルのネタまで、テンポのよい茶番的動画で楽しませてくれることに定評のある天菜はかせ。今回は一ヶ月無告知で休止していた理由を語る、という内容のはずなんですが、動画スタートしてすぐに大量の天菜はかせが死に絶えているトンチキな画面が登場。なんだこれ?

前半は休止理由の発表、後半はそれを踏まえているようないないようなSF展開になっています。正直真剣に考えると負けなので流れのままに見るのをおすすめします。多分わけわからないままに、漫才のようなネタのテンポのよさ、計算された編集のリズム感、読めない展開の見せ方のアクの強さを感じることができると思います。これが天菜はかせにしかできないコンテンツ、というような個性が詰まった一本です。
「バーチャルなYouTuber」という枠ど真ん中な動画スタイルと、バーチャルだから何やってもいいや的なはちゃめちゃさ、突拍子のなさ、そして印象に残るセリフの数々。エンタメ作品としてのクオリティはかなり高いです。

【VRC】お願いだからバーチャル写真をインスタに投稿してくれ…!!!!|#おむらいす食堂

おむらいす食堂のこのタイトル発言には大いに同意させていただきたい。バーチャル写真をインスタに投稿してくれ! 七篠さよ編屋さつきとともに、VRChatの映えるワールドを選んで、インスタ用の写真撮影に出かける様子が動画になっています。

3人がわちゃわちゃしながら写真を撮っている様子は、リアルのインスタ自撮りを楽しむ人たちとほとんどかわりがないです。
インスタ用撮影をする、という名目の動画を撮りながら、インスタにバーチャルの写真をあげる魅力や注意点、インスタの現状などを伝えてくれる動画になっています。
現在海外のVRChatユーザーはインスタにバーチャル自撮りをよくアップしているのですが、日本人はほとんどあげていないとのこと。ところがTwitterを観るとものすごい人数のVRChat自撮り画像が流れています。であればインスタに投稿して保存してもいいのでは!?となるのも必然。
日本人VTuberやVRChatユーザーにとってインスタ利用は少しはあるもののまだまだ未開拓のエリアなので、この動画の楽しそうな様子を見ながら、気軽にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

[舞台]「市村正親ひとり芝居『市村座』」(2023) ◆親子でおくる市村正親さん役者生活50年の集大成◆日生劇場《矢木めーこ🌿🐑演劇Vtuber》

演劇のレビューを動画で行っているVTuber、矢木めーこ。今回は市村正親のひとり芝居「市村座」を観た感想を述べた動画をアップしています。このチョイスからも、彼女がものすごく幅広く演劇を観ており、あまねく演劇を愛しているのがわかると思います。
おおまかな内容を先に説明してから、細かい舞台内容の紹介と解説を入れるスタイルで、この現場の紹介がかなり詳細。演劇を観て楽しかった心の高ぶりの様子を生き生きと語っているため、とても興味をそそられます。また詳細な部分は調べながら解説してくれているあたりも、レビュアーとして信頼できます。

あまり演劇に対して興味がない人でも、この短い動画を観れば「こんなにワクワクできるのか」と引き込まれ、気になってくること間違いなしな動画の数々がアップされています。演劇への知識が基盤にあるからこそのわかりやすく説明なので、どこをとっても安心して聴けるのもポイントです。キャストの紹介などは視点の切り口をふやしてくれる話題を盛り込んでいるため、演劇の楽しみ方が再発見できるのも楽しいところです。

YuNi Original MV「ぱにらば」

明るさいっぱいの曲から、重めの空気の作品まで幅広く歌いこなすVSingerのYuNiの新曲は、彼女の天真爛漫なところがぎゅーっと詰まったハッピーチューンです。最初に入る「パパパパニック 乗じて会いに行く!?」の語呂のよさと、駆け出しそうなリズム感で、気持ちが一気に高揚させられます。

デビュー最初期からYuNiには純真はつらつな歌が大好きな子、という「歌姫」感と別のイメージがありましたが、それがここに来て再び大爆発。かつてからのファンにはかなり嬉しい一曲かもしれません。彼女の性格がよく出ている一方で、今までの作品ではこういうタイプのアッパーな曲はあまりなかったので、新鮮さもあります。すんなり楽しく聴けるのは、彼女の歌唱力の安定感がずば抜けているから。ライブの序盤で聴いて一気にテンションをあげたい、ペンライトを振りまくりたい楽しい作品です。

サーモン・グラジュエーション feat.姫熊りぼん – sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司【sumeshiiiチャンネル】

ボーカル姫熊りぼん、音楽sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司の新曲は、タイトル通り直球でお寿司の話。コメディソングではありません。お寿司のネタの好みにあわせながら、少女が成長するときに感じる繊細な感情を表現した、共感度の非常に高い作品です。

お寿司屋さんでサーモンを食べるのはお子様舌、なんて言われることがよくあります。でも好きなものは好きでいいはず。大人にならなければと焦る気持ちに対して、自分に素直で子供のままでいたいという気持ちに嘘はつかなくていい、というポジティブな思考を、サーモンの思い出と重ねて表現。姫熊りぼんののびのびとした思春期少女性を感じさせる歌声で聴かせてくれました。
サンマ、イワシ、ホタルイカなど寿司がらみの曲から、楽しい音楽と人間の心を表現する sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司。今回はぜひ子供の頃食べたサーモンの味と、最近食べたサーモンの味を思い出して比較しながら、曲を味わってみてください。

OYASUMI NIGHT / 花風りん – Official Music Video

花風りんの1stシングル「OYASUMI NIGHT」のMVが公開されました。キラキラとしたメロディに乗せて言葉を紡ぐ歌声はとてもキュートで、ウィスパー感が作品の空気をぐっと透明感あふれるものにしています。
作詞作曲である堂村璃羽の味がしっかりでている曲を、花風りん自身の音に落とし込んでガーリーに表現。ここで歌われている「君」が誰を指すのかは捉え方次第だと思いますが、ラストの「君にかける魔法の言葉 OYASUMI NIGHT」というパートの歌い方が、純粋な少女のようであり、同時にコケティッシュでもあるため、リスナー側が魔法にかけられるのではないかと思うほど、彼女の魅力がうまく出ています。

他にも色々なオリジナル曲を出している花風りん。中でも「瑠璃色の鳥」は、絵本の物語をそのまま音楽にしたような異色作です。短い歌詞の中で物語を伝えられるのは、繊細で優しい歌声の花風りんならではの表現です。

【オリジナル楽曲】エリカ【服巻有香/Vtuber】

シティポップ調のメロディとムードあふれる映像がぐっと心をつかんで離さない服巻有香のオリジナル新曲MV「エリカ」がアップされました。ピュアな少女のような帽子に、ちょっと背伸びしたかのような大人っぽさのあるデザインの衣装。そして成人の落ち着きを感じさせる歌声。否が応でもエモーショナルなものを感じさせられます。

過去を振り返るセンチメンタルが、聴く人の心を静かに震わせるような服巻有香のボーカル。歌唱技術の安定感と、盛り込みつつも盛り込みすぎないバランスの感情の乗せ方が見事です。歌詞には物語性もありますが、聴く人の歩んできた状況や年齢などで聴こえ方が変わりそうな、それぞれのノスタルジーをくすぐる作品になっています。

【ポエトリーリーディング】夜と標【cover by : 堰代ミコ】

朗読技術に定評のある堰代ミコがカバーしたのは、ポエトリーリーディング作品。前半が詩の朗読になっており、後半に歌が入る珍しいタイプの構成です。このスタイルが堰代ミコの得意とする表現スタイルにぴったり。背筋がゾクリとするほど激しい表現の一作になりました。

原作が持つ乱れる感情の吐露をうまく拾い上げながら、堰代ミコなりの傷ついた感情のカタチを詰め込み、言葉で爆発させています。言葉を分析しながら、感情をシンクロさせていくスタイルの表現は、視聴者の感情を揺さぶる迫力があります。
後半のボーカルパートでは彼女の透明感あふれる声質で、激しい感情を直球で表現。ボーカリストとしての彼女の能力もしっかり聴くことができます。

堰代ミコは多数の朗読動画をアップしており、いずれも聴きやすく、かつ演技力に聴き入ってしまうクオリティのものばかり。数分の短いものから、1時間の前後編のものまでそろっているので、ぜひチェックしてみてください。そのあとに普段のライブ配信を聴くと、声質とテンションのギャップに驚かされるはずです。

【バーチャルバンド】結束バンド – あのバンド (劇中曲 ver.) Covered by LAUTRIV【演奏してみた】

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の中で、主人公が開眼するかのような迫力のある曲と映像で話題になった「あのバンド」を、バーチャルバンドのLAUTRIVが演奏してアップしました。ボーカルのCoco、ドラムの頬白ギンコ、ベースのなべあき、ギターの緋弦かづさによるガチロックユニットです。今回はギターソロが強烈な曲なのもあって、緋弦かづさの演奏の様子にぜひ注目してみてください。

3Dモデルを個人でキャプチャして演奏シーンを再現するのは、だいぶ敷居が下がったとはいえまだまだ難しい部分だらけの鬼門の技術です。今回もギター演奏のシーンは完全にはフレットを押さえきれていませんが、それを補ってあまりある撮影の迫力が映像に刻まれているので、このバンドの追求する表現として観る価値があります。
全体的に元のアニメの演奏シーンを再現しているため、できれば公式にアップされている元映像を見てからだとより楽しめると思います。
どのパートもハイクオリティなので聴き応えは抜群。中でも今回はなべあきのベースが、荒ぶるギターの後ろに隠れつつも激しく襲ってくる迫力のある音になっているので、チェックしてみてください。

【歌ってみた】君の笑顔で世界がやばい/cover【周央サンゴ】


周央サンゴのカバー曲MVは、なにも知らずに観ると「あれ?」となるかもしれません。というのも周央サンゴ以外のキャラクターがものすごい数登場するからです。実はこれは、周央サンゴが今までTRPGでプレイしてきたキャラクターの数々。いわば周央サンゴの分身です。

今までプレイしてきたTRPGのアーカイブは「trpgは人生」というリストで観ることができます。たとえば鈴鳴李というキャラクターは「【高生卓】とある幸せな家族の話 前編【#鈴鳴家】」で演じられた彼女のプレイヤーキャラクターです。
歌詞を一部変えながら、みんなの笑顔を祈る歌を高らかに歌う周央サンゴ。それはキャラクターたちに命を吹き込み、一緒に笑顔になって幸せを祈っているかのよう。彼女のTRPGのプレイングに対する姿勢が非常によくわかる、愛情たっぷりの一作になっています。

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