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VRChat 2024.04.14

【VRChat】「Unity」のアバターアップロードが簡単になる支援ツール「EAUploader」の使い方を解説

ソーシャルVR「VRChat」のアバターアップロードを簡単にするツール「EAUploader」がリリースされました。

「VRChat」では、自アバターの設定にゲームエンジン「Unity」を使用する必要がありますが、そもそもUnityはクリエイター向けに構築されており、一般ユーザーが使うにはハードルが高いのが難点です。

「EAUploader」は、「Unity」のメニュー画面を「VRChat」のアバター設定向けに大きく簡略化する機能を有しており、初心者でも「Unity」を使ったアバターアップロードが簡単にできるようになります。

本記事では、「EAUploader」のインストール方法とその使い方を紹介します。

入手方法と導入準備

「EAUploader」は、「Unity」のサポートアプリ「VRChat Creator Companion(以下VCC)」を通じて入手することができます。

「VCC」は、VRChatでアバターやワールドを制作する際に欠かせないUnityを適切なバージョンやツールで行えるようにサポートするアプリです。「VCC」の機能には、開発者ツールであるSDKなどの配布・バージョン管理を行うツール「VRChat Package Manager(VPM)」が入っています。

「EAUploader」は、公式サイトに設定されている「VCC」用リンクをクリックすることで入手できます。「VCC」のインストール前はツール追加が行えないので、予め「VCC」をインストールしてください。

「EAUploader」を「VCC」に追加すると以下の画面が表示されるので「I Understand〜」を選択。これで、自分の「Unity」プロジェクトに同ツールを追加できるようになります。

追加したいプロジェクトの横にある「Manage Project」を開くと、画面下の方に「Easy Avatar Uploader for VRChat」が収納されているので“+”マークを選択すると、プロジェクトへのツール追加が行われます。

(「Easy Avatar Uploader for VRChat」の横のマークを選択)

ここまでの操作を行った後は、「EAUploader」を導入した「Unity」プロジェクトを起動します。起動した後、通常のプロジェクト画面に加わる形で以下のようなウィンドウが表示されれば、インストールは成功です。

主な機能は3種類

ここからは、「EAUploader」自体の使い方を説明します。現在ツールに実装されているメイン機能は「アバターのインポート」「シェーダーのインポート」「(VRChatへの)アップロード」の3種類です(「シェーダー」は、アバターの見た目を正常に表示するためのものです)。

メイン管理画面には、「Unity」プロジェクトにインポート(追加)したアバターが表示されます。今回筆者は、テスト用に久さんが制作したLapwingを導入。画面上に同アバターに関連するモデルが画面に表示されているのが確認できます。


(通常の「Unity」プロジェクト画面。「EAUploader」と比べるとかなり複雑です)

メイン画面上部の“セットアップ”を選ぶと、編集確認するアバターを選択できます。この画面では、アバターを大きく映して見た目をチェックできるほか、視点(ビューポイント)の位置を変更可能。また、プレハブ(ファイル名)を変えることもできます。


(ビューポイント設定画面。高さと前後位置を変更可能)

“アップロード”画面では、選択したアバターのアップロードが行えます。画面中央の「アバター情報」にアバターの名前を入力した後、右下にチェックを入れると「VRChat」へのアップロードを実行できます。

アバターのアップロードには、予め「VRChat」SDKにログインしている必要があります。非ログイン状態の場合は、通常の「Unity」画面から同SDKを使ってログインを行ってください。


(SDKに「VRChat」のユーザー名とパスワードを入れるとログイン完了)


(この「確認」欄にチェックを入れるとアバターがアップロード可能に)

まとめ:初心者に寄り添った便利ツール

「EAUploader」は、完全に日本語化されている、日本人にとって非常に便利な「Unity」ツールです。アバターのアップロードに特化する形でメニューが簡単になっており、各選択ボタンも色分けされているので「あれ?この操作ってどこからするんだっけ……」といった“混乱”も起こりません。

筆者は、最初(あえて)マニュアルなどを読まずに「EAUploader」を触ってみたのですが、特に迷うことなくツールを使うことができました。

なお現時点では、アバターを改変(服や見た目を変える)機能は搭載されていませんが、将来的には拡張機能として実装を予定しているとのこと。同機能が実装された後は、すべての作業を「EAUploader」上で完結できるようになるかもしれません。

今後「EAUploader」がどのようにアップデートされていくのか。続報を楽しみに待ちたいところです。

「EAUploader」のダウンロードはこちら(事前にVCCのインストールが必要)

執筆:井文


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