VRヘッドセットMeta Quest 2を体験していたユーザーが視力検査を実施したところ、視力の回復を確認できたとTwitterに投稿。大きな話題となっています。発表したのは、VRChatユーザーのmegohimeさん。前年の時点で「左目0.7→1.2」「右目 1.0→1.5」と視力が回復し、今年も同様の結果だったとコメントしています。
Oculus quest2単体毎日遊んでたら
前年の視力検査で左目 0.7→1.2
右目 1.0→1.5今年も左目1.2右目1.5
前年は看護師さんが何かしまた!?驚いてた👀
人によるのかもしれないし、使うゴーグルによって目に与える影響は変わるかもしれないので…
あくまで私の場合#VRChat #Oculusquest2— megohime (@mmm664161) July 17, 2022
megohimeさん本人に詳しい話を聞いたところ、VR利用年数は今年で2年で、その間毎日4時間〜6時間ほどログインし続けていました。体験中はコンタクトなどを装着せず裸眼でプレイ。体験していたサービスはVRChatのみでした。友人との交流やゲームなどは苦手で、動画視聴などもほぼ行わなかったそうです。
VRChatでは、1人で自然のきれいなワールドを探索するといった利用方法をメインにしており「高い場所から山や川を眺めたり」していたと語っています。
視力回復はVR体験後7ヶ月頃から実感できたそうです。(視力回復の)思い当たる理由のひとつとして、別売のEliteストラップの使用を挙げており、(装着後には)格段にワールドの見え方が違ったと話しています。また正確に計測はしていませんが、遠視だけでなく乱視も改善したように実感できたそうです。
megohimeさんは最後にVR体験の魅力について「私の知らない物……例えばアニメや歌を知ることができます。また1人で探索していると、ワールドには、クリエイターさんの心が反映されていると感じることが多くあります。中には、芸術作品と似ているような『心の反映』も見つけられます」と語っていました。
VRでの視力回復事例は過去にも
今回のmegohimeさんのようなVR体験による視力回復といったケースは他にも複数報告されています。2018年には、約5ヶ月のうち1日あたり5時間をVR体験したユーザーが視力の回復を報告するといった事例がありました。
2017年には、医療系VR企業Vivid Visionが、成人の弱視を回復するための治療方法としてVRを活用するという研究を発表。実験では17人の成人被験者(そのうち約半数が立体感の認識に関しての障害あり)が、2ヶ月間にわたって約40分間のVRセッションを8回受けたところ、90%以上の被験者の立体認識力が向上、視力が回復するという結果に至ったそうです。
もちろん、こういったVRの視力回復の効果については未だ研究の途上にあり、個人差もあることから誰もが必ず当てはまるようなものとは言えないのでご注意を。もし「VRで身体にポジティブな効果があった」といった実例が他にもありましたら、MoguLive編集部までお問い合わせください。
(参考)Twitter