Home » 【Oculus Goレビュー】VRの中でVR体験!? 「Virtual Virtual Reality」


Oculus Go 2018.06.09

【Oculus Goレビュー】VRの中でVR体験!? 「Virtual Virtual Reality」

今回レビューするOculus Go対応の「Virtual Virtual Reality(V-VR)」は、VRの中でVRを体験するという一風変わったVRアドベンチャーゲームです。6月6日現在、Oculus Storeでは343件の評価がつけられており、最高得点となる5つ星が88%を占めるなどかなりの高評価。

本作のストーリは人間が人工知能(AI)の顧客のために労働をこなす世界で繰り広げられます。

「V-VR」は「VR空間でVRデバイスを付けて操作する」のが特徴です。わたしたちがVR体験をする際に行う「VRデバイスを装着する」という動作がストーリーの中に組み込まれており、プレイを進めていく内にどんどんその世界に引き込まれていくような作品です。

[ads]

VRデバイスを装着すれば、そこは全くの別世界に

物語はプレイヤーがActivitude社の労働者になるところから始まります。プレイヤーはナビゲーターである「チャズ」の指示に従い、AIの顧客を満足させるためにVRの世界で働くことになります。真っ白な空間を拠点に、チャズから渡されたVRデバイスを装着。様々な世界へと移動します。

自分がゲームをプレイしている時点ですでにVRヘッドセット(Oculus Go)を装着しているにも関わらずVR内でVRデバイスを装着すると「おお、別な世界に来た!」と思ってしまうほど。このメタな感じが面白いです。

[wc_row][wc_column size=”one-half” position=”first”]

[/wc_column][wc_column size=”one-half” position=”last”]

[/wc_column][/wc_row]

(依頼主は風車やバターなど、個性豊かすぎる面々が登場)

移動先となる庭園やキッチンなどで、花の水やりやトーストをバターに塗るといった要望を頼まれます。単純作業をこなしつつ、AIの顧客を満足させていきましょう。仕事を終えると、顧客から評価がつきます。

……と、ここまでは「VRでプレイするお手伝いゲーム」ですが、ある存在との接触によって、物語の流れは大きく変わっていきます。

果たして“ここ”はバーチャルなのか?


(謎の存在「ユニオン」。物語の展開やプレイヤーの運命を変えていく)

冒頭でも記載した通り、本作は「VR内でVRデバイスを付ける(外す)」ことが特徴です。VR空間でVRデバイスを付けて、その先のVR空間で再びVRデバイスを付ける……これを繰り返しているうちに、いったい自分がどれくらいVRの中にいるのか区別がつかなくなり、不思議な感覚になっていきます。ここは「VRの中のVR」なのか、それとも「VRの中のVRの中のVRの中のVR」なのか……? そんな中でプレイヤーに接触する謎の存在「ユニオン」。フリーメイソンを思わせるようなシンボルで現されるこの存在により、物語は思わぬ方へ向かっていきます。

この感覚はさながら夢の中で夢を見ているようで、夢と現実の区別がつかないといった状態に近いものがあります。VRデバイスの付け外しを繰り返すことで、バーチャルとリアルを区別する能力が鈍くなり、プレイ後もまだゲームがずっと続いているかのような感覚に陥りました。

Oculus Goとの操作性が良いのが〇

本作のアクションはすべて片手(Oculus Goコントローラー)で行えます。クリックで物を掴み、タッチパッドをスライドですることで前後に操ることができます。移動はトリガーを引くことでワープできるので、VR内でモノを持ったままでも移動でき、遠くまで運ぶことも容易です。ポジショントラッキングがないため頭の動きとコントローラーのみとなるOculus Goでも、十分に楽しめる操作性となっています。

「V-VR」のプレイ時間はおよそ2時間ほど。VRやAIをテーマとした物語を舞台に、プレイヤーが進む先に待ち受けているものがいったい何なのか、果たしてここはどれくらい「バーチャル」なのか。ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。操作しやすいこともあり、Oculus Goで初めて体験するアプリとしてもおすすめです。

アプリ概要

タイトル

Virtual Virtual Reality

開発

Tender Claws

価格

990円

購入

Oculus Store


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード