Home » Valveが“脳コンピューター・インターフェイス”を研究開発 関連企業と提携


話題 2021.01.30

Valveが“脳コンピューター・インターフェイス”を研究開発 関連企業と提携

Valveは、オープンソースのブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)を手掛ける OpenBCIとの提携を発表しました。

提携の発表は、先日Valveの共同創業者、ゲイブ・ニューウェル氏がニュージーランドのメディアから受けたインタビュー内で行われました。

OpenBCIは2014年に創業された企業。2020年にはVR/ARヘッドセットでの使用を想定したBCI「Galea」を発表しました。この機器は、Valveのプリンシパル実験物理学者のMike Ambinder博士が「GDC 2019」で語った、“脳波(EEG)デバイスを組み込んだVRヘッドセット”と類似している点があると、米メディアRoad to VRは指摘しています。

2021年1月現在、ニューウェル氏は提携の詳細については語っていませんが、「皆が、様々な様式の、高精度な(脳信号を)読み取る技術を備えたヘッドセットを手にすることが可能になります」と展望についてコメント。また、BCIは近い将来、ゲームデザインの分野で重要な役割を果たすようになると述べています。

BCIは、将来的に、ソフトウェアデベロッパーに脳へアクセスし、体験の“編集”を可能にすると言われています。ニューウェル氏によれば、研究はハイスピードで進行しており、その速度が低下するのを恐れて、商業化を躊躇するほどであるとのこと。

現時点では、「Galea」が、ValveとOpenBCIの提携に関係しているかは不明ですが、Road to VRは、ニューウェル氏の展望に合致する仕様のデバイスであると論じています。同デバイスには、脳波(EEG)センサーのほか、電気眼球図記録(EOG)や光電脈波(PPG)などに対応したセンサーが実装されていることが公表されています。

(参考)Road to VR

Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード