6月15日、VRフィットネス向けアクセサリ「The Valkyrie EIR armbands」などを開発する英・Valkyrie Industriesは、株式会社アシックスの投資子会社であるアシックス・ベンチャーズ株式会社より大型調達を実施しました。両社はメタバースフィットネス開発に取り組み、新たなスポーツ体験の創出を目指します。
なお、本調達の出資金額及び投資ステージは公表されていません。
ダンベルの”重さ”を感じられるアクセサリー
Valkyrie Industriesは2017年創業のイギリス・ロンドンに拠点を置くスタートアップです。VRフィットネス分野の研究開発に注力しています。
同社は2022年10月、フィットネス用VRアクセサリー「The Valkyrie EIR armbands」を発表。専用アプリ「EIR training」を使ったトレーニングメニューに合わせ、装着した腕の部分にEMS技術を利用した電気的な筋肉刺激を与えます。この電気刺激の強さや周波数、長さは各トレーニングに応じて最適化されており、重いダンベルは本当に“重く”感じられるのが特徴です。
「Meta Quest」と「Meta Quest 2」の両方に対応しており、価格は150ドル(各通貨販売価格は150ポンド、150ユーロ)。公式サイトにて予約を受付中です。
同社は今回得られた資金で、「The Valkyrie EIR armbands」の市場投入を一気に推進する見通しです。
VRフィットネスコンテンツの開発を協業
アシックス・ベンチャーズ株式会社は本調達に際し、「バーチャル空間でも一人ひとりの健康およびパフォーマンスの維持・向上などスポーツを楽しめる場の提供をすすめるとともに、2023年中には『EIR Training』上のトレーニングコーチに当社製品を着用いただくほか、アシックス独自のフィットネスメニュー開発などコラボレーションコンテンツの提供も行います」と、両社の協業について言及しました。
両社は今後、Valkyrie Industriesの技術とアシックススポーツ工学研究所の知見を掛け合わせたコンテンツ開発や、バーチャル空間における新たなスポーツ体験の創出を目指します。