鳥取県倉吉市が、公式メタバース「バーチャル倉吉」(アルファ版)をVRChatで公開しました。「白壁土蔵群」など地元の文化資源をモチーフに開発され、鳥取県立美術館(2025年に開館予定)のプレオープンイベントでお披露目されました。株式会社Moguraが企画・制作・広報などを全面支援しています。
「バーチャル倉吉」で地方創生・デジタル人材育成
倉吉市は、国内最後発の県立美術館となる「鳥取県立美術館」が2025年に市内で開館することを受け、地域の魅力発掘やデジタル環境整備などを目指した地方創生推進事業「ひとを育て、まちを育てる、くらしよし倉吉プロジェクト」(委託先:小田急電鉄株式会社)を実施しています。
同プロジェクトの一角を成す「バーチャル倉吉事業」では、倉吉市の街並み・名産品を扱ったメタバース「バーチャル倉吉」を構築中です。3Dスキャンを活用した「まちづくりワークショップ」とも連動するなど、観光振興だけでなく、地域の街づくり・デジタル人材育成などの観点でも活用される予定です。
「バーチャル倉吉」は、開発スタッフが現地を複数回訪問し、地域の歴史や建物を理解しながら企画・制作されています。公開されたワールド内には、現地の建物・名産品を3Dスキャンしたオブジェクトが設置されたほか、BGMの一部に現地で流れる川の音が使われています。
(実際の「白壁土蔵群」は重要伝統的建造物群保存地区に選定。出所:倉吉観光MICE協会)
(白壁土蔵群の一角にある観光名所「赤瓦一号館」。出所:Mogura)
(「日本一美しい廃線跡」とも称される「旧国鉄倉吉線 泰久寺駅跡」。出所:Mogura)
倉吉市長「再現性の高さに驚いた」
11月5日に行われた「鳥取県立美術館開館 500 日前イベント」では、建設中の美術館内とXRコミュニケーションハブ「NEUU」(東京都新宿区)で、先行体験会が行われました。
(倉吉市長が市内の学生たちと「バーチャル倉吉」を体験する様子。撮影:Mogura)
現地で「バーチャル倉吉」を体験した倉吉市長・広田一恭氏は、「再現性の高さに驚いた。興味をお持ちいただいて、実際にお越しになっていただければ」とコメントしています。
「バーチャル倉吉」の「本オープン版」は2024年2月以降に公開予定。今後もプロジェクト関係者らは、有識者のフィードバックなどを取り入れながら、アップグレードや新規要素の追加などの開発を進めるとのことです。
「バーチャル倉吉」ワールド概要
ワールド名 | バーチャル倉吉 |
VRChatワールド | https://vrchat.com/home/world/wrld_3a4500cd-6eee-4ccd-9acc-2577e69a6745 |
対応機種 | ・PC ・Meta Quest 2 ・Meta Quest 3 |
特設サイト | https://virtual-kurayoshi.jp/ |
備考 | ・VRChatの利用にはアカウント/ログインが必要です。 ・Meta Quest向けのワールド内容は、今後のアップデートに応じて、PC版と異なるものになる可能性があります。 |
(参考)プレスリリース
※株式会社MoguraはMogura VRの運営会社です。