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投資 2018.10.22

2019年のVR市場、鍵を握るOculus Quest

ゲーム業界のリサーチ会社SuperDataは、2018年~2021年のXR(VR/AR/MR)市場規模、及びOculusの新一体型VRヘッドセットOculus Questの売上予測を発表しました。同デバイスが発売される2019年は決定的な瞬間を迎え、”VRの年”になる可能性を持っているとしています。

SuperDataのレポートによれば、モバイルAR(グラフの青い部分)市場は毎年倍増のペースで拡大していきます。2018年の予測市場規模は20億ドル。グラフに明記はありませんがロケーションベースVRも同程度の成長を続け、2021年の市場規模は8.54億ドルと予測しています。

成長の鍵を握るOculus Quest

そして今後の成長を決定づけるポイントの1つが、2019年春を予定するOculusの新一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」発売開始です。Oculus QuestではPCやケーブル、外部センサーの設置なしに、ヘッドセットとコントローラーだけで高品質なVR体験が可能となります。また米国内向け価格が399ドルと、手の届きやすい設定になっていることも特長です。

SuperDataは、Oculus QuestがVRをメインストリームに押し上げるポテンシャルを持つと期待しています。その理由として、現行の一体型VRヘッドセットOculus Goやスマートフォン向けヘッドセットGear VRのコンテンツは動画等の「受け身」のメディアが中心である点を指摘。対してOculus QuestはVRゲームを体験したいユーザーにも訴求するため、より利用者が増えるとしています。


(Oculus Quest発売開始後1年間の出荷台数予測)

Oculus GoもVR市場拡大に寄与

レポートによれば、Oculus Questリリースから1年間での販売台数は100万台を超えるという予測です。同時期のOculus Rift予測販売台数の3倍に当たります。

またSuperDataは、2019年に全世界でのOculus Go/Quest売上台数は合計で2,500万台に近づくとも予測しています。これらの売上が寄与し、2019年のVR(グラフの赤い部分)市場規模予測は、前年の2倍以上である69億ドルとされています。

(参考)SuperData


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