PCゲームプラットフォームのSteamによるハードウェア&ソフトウェア調査の2023年4月版が公開されました。
Steamは、ユーザーのハードウェアとソフトウェアの使用状況を定期的に調査しています。
調査内容は、ユーザーのOS、メモリ、ビデオカードやプロセッサのメーカー、ディスプレイ解像度、言語、および使用しているVRヘッドセットなどです。
調査対象は無差別で、Steamを起動すると参加可否のアンケートが表示され、承諾した場合のみユーザーの環境情報が自動で収集されます。標本数は明確にされていないものの、Steamは世界有数のプラットフォームであり、相当数の収集が行われていると見られます。
2023年4月の調査におけるOS部門では、-12.74%と減少したものの先月に引き続きWindows 10 64 bitが61.21%と圧倒的なシェアを獲得し、次いでWindows 11が33.39%、Windows 7が1.28%と、Windowsのみで96.38%という高い数値を示しています。
先月度の調査でWindows 10 64 bitが大幅に増加しており、使用言語におけるSimplified Chinese(簡体字)の割合も増加していたことから、中国でのSteamユーザー増加が影響したのではないかと考えられています。
また、ビデオカードのメーカー別使用割合では、NVIDIAが全体の76.14%、AMDが14.98%を占めており、その他のメーカーは合計で8.88%となっています。
VRヘッドセットのシェアも調査対象となっており、最も多く利用されていたのはMeta Quest 2で、全体の45.14%を占めています。Meta Quest 2は2022年の値上げ以降、シェア率が50%から急落し、1月時点では41.35%と報告されていましたが、そこから再び増加に転じた形です。
次いで、Valve Index HMDが17.02%、Oculus Rift Sが11.71%、HTC Viveが6.21%と続いています。昨年発売のPICO 4は1.35%と少数ですが、1月の0.74%から着実に伸長しています。
今後も、Steamプラットフォーム上でのトレンドを把握するために調査が継続される予定です。