3月23日、Snapは法人向けARソリューション「ARES(Augmented Reality Enterprise Services)」を発表しました。本ソリューションを利用することで、企業は自社が所有、運営する販売チャネルに、SnapのAR技術を簡単に組み込めるようになります。
第一弾サービス「Shopping Suite」をリリース
今回発表された「ARES」は、SnapのAR技術と、同社が買収したVertebraeやFit Analytics、Formaの技術を統合し構築されたものです。
Snapは「ARES」の第一弾として「Shopping Suite」と呼ばれるサービスの提供を開始しました。これは「3Dビューアー」「AR試着」「Fit Finder」などのSnapchatの機能を、自社のアプリやウェブサイトにて直接提供できるサービスです。
「Fit Finder」はユーザーが入力する体型や年齢といった情報と機械学習を組み合わせ、1人1人に合ったサイズを提案する機能です。また「Shopping Suite」では、購入に関する信頼性・安全性を高めたツールも利用可能となっています。
収益率向上や返品率低下に貢献、既に300社以上が導入
Snapによると、すでにGoodrやPrincess Polly、Gobi Cashmereなど300社以上の企業が「Shopping Suite」の機能をいくつか組み合わせて自社のサービス展開に活用している、とのことです。
リリースに際し、同社は「初期のお客様からは有望な結果が得られています。Goodrは『AR試着』とインタラクティブな『3D Viewer』を活用して、訪問者1人当たりの収益を59%増加させました。またPrincess Pollyは『Fit Finder』と『AR試着』機能を取り入れ、この技術を使用していない買い物客に比べて返品率を24%減少させています」とコメントしています。
(参考)プレスリリース(1)、プレスリリース(2)