Home » Snapの法人向けARソリューションに店舗サービス「ARミラー」追加、コカ・コーラとの提携も発表


業界動向 2023.04.20

Snapの法人向けARソリューションに店舗サービス「ARミラー」追加、コカ・コーラとの提携も発表

4月19日、Snapは「Snap Partner Summit 2023」を開催し、法人向けARソリューション「ARES(Augmented Reality Enterprise Services)」の新機能である「ARミラー」を発表しました。またAR技術を基盤としたコカ・コーラとの提携も明らかにしています。

AR試着などの機能を自社サイトに

「ARES」はSnapが提供する法人向けARソリューションです。企業は「ARES」を利用することで、自社が所有、運営する販売チャネルに、同社のAR技術を簡単に組み込めるようになります。

Snapは3月に「ARES」の第一弾サービスとして「Shopping Suite」をリリースしています。これは「3Dビューアー」「AR試着」「Fit Finder」などのSnapchatの機能を、自社のアプリやウェブサイトにて直接提供できるサービス。同社は「GoodrPrincess PollyGobi Cashmereなど、すでに300社以上が導入している」と明らかにしています。


(出所:Snap)

AR体験を店内で提供する「ARミラー」

今回発表された「ARES」の新機能「ARミラー」は、SnapのAR体験を店内で提供する端末サービスです。顧客は販売店やイベント会場に設置されたデバイス画面を通して、商品を「AR試着」したり、コンテンツ作成や共有体験を楽しんだり、商品のより詳しい解説を確認できます。


(出所:「Snap Partner Summit 2023」動画よりスクショ撮影)

同社によると、小売ブランドのナイキ(Nike)では「ARミラー」をニューヨークの店舗で導入した実績があり、Men’s Wearhouseでは現在も店舗に「ARミラー」を設置しているとのことです。

コカ・コーラと提携しAR自販機を開発

Snapはコカ・コーラとの提携も発表しました。両社は「自動販売機、アプリ、ウェブサイトにおいて、人々のコーラブランドへの関わり方を進化させるARエコシステムを構築する」という長期的なビジョンを掲げています。

提携後初の施策として、AR技術を搭載したコカ・コーラの自動販売機のプロトタイプを発表しました。この自動販売機は、ハンドジェスチャーのみで購入までの操作が可能とのことです。

(参考)プレスリリース(1)プレスリリース(2)


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード