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業界動向 2023.08.24

VR体験施設のニーズ回復か 新タイトルが年間売上2,000万ドルを突破、AAAタイトル開発も

世界各国でVR体験施設を運営するSandbox VRは、2022年にリリースした新作「デッドウッドバレー(Deadwood Valley)」のチケット売上が、年間2,300万ドル(約33億円、2023年8月23日時点)を超えたことを発表しました。


(出所:Sandbox VR)

コロナ禍を耐え復活、直近で43施設を新規オープン

2016年に香港で創業したSandbox VRは、全身モーションキャプチャーとヘッドセットを用いたVR体験施設を運営しています。新型コロナウィルスによるパンデミック期間には、全世界の店舗が閉鎖されたほか、米国子会社が倒産するなど苦戦していました。一方、直近12ヶ月で43施設をオープンするなど、経営状況の改善と消費者ニーズの回復がうかがえます。

「デッドウッドバレー」はゾンビに襲われた町をチームで救う内容で、米国・EU・中国などで提供されています。1回最大6人で遊べ、本作のリリースから累計で6,270万人のゾンビが倒され、379万人のプレイヤーが倒されたとのこと。同社は、本作の売上高は今後1億ドル(約145億円)以上に達すると予想しています。


(「DeadWood Valley」イメージ。出所:Sandbox VR)

Sandbox VRのCEO兼創業者のSteve Zhao氏は「『デッドウッドバレー』への反響に感激しています」とコメント。さらにこの成功を追い風として、2024年には同社2例目となるAAAタイトルのゲームスタジオを、カナダのバンクーバーに設立。また、サードパーティー開発者向けにもSandbox VRのプラットフォームを提供する予定です。

(参考)プレスリリース


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