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投資 2024.01.16

グラス型デバイスのRokidが5億元を調達。「中国のシリコンバレー」でAR活用促進へ

1月8日、中国のARグラスおよびグラス型ディスプレイメーカーRokidは、5億元(約100億円、1月16日時点)を調達しました。資金調達は中国・合肥市の政府が主導。Rokidは合肥市の企業・工場への自社製品導入に加え、「産業メタバース本部」「エコシステムセンター」や「研究開発センター」の設立を予定しています。


(Rokidの消費者向けグラス型デバイス「Rokid Max」)

「中国のシリコンバレー」でARデバイスの導入促進

Rokidはグラス型ディスプレイ「Rokid Max」や「Rokid Air」を開発・販売しています。2020年以前は産業向けARデバイス「Rokid Glass」を開発・提供していましたが、2021年からは一般消費者向けにピボット。今回の発表を経て、一般消費者向け・産業向けの双方を展開する姿勢を改めて示しました。

今回投資を行った中国・合肥市は、多数の半導体企業やAI企業を誘致しており、中国におけるテクノロジー産業の拠点として知られています。マイクロディスプレイ工場にも大規模な投資を行い、BYDやNIOなど、中国のEV大手が大規模なサプライチェーンを構築しています。


(Rokidの産業・業務利用向けARデバイス「Rokid Glass 2」)

今回の調達に際し、RokidのCEOであるMisa Zhu氏は、CNBCのインタビューに対し、「合肥市との契約は、工場でのAR活用に重点を置き、設備の安全チェックや従業員トレーニングの効率化等を行う」とコメント。さらに、「中国において、Rokidはエネルギー産業向けに60%以上のシェアを持つ」ことを明らかにしました。

今後Rokidは合肥市にメタバース研究センター等を設置し、同市でのARの産業利用や、自社製品の研究開発を加速する見通しです。

(参考)合肥日報CNBC


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