2017年9月21日から24日の間、幕張メッセでは東京ゲームショウ(以下、TGS)2017が開催されました。今年のTGSでも多くの企業がVRコンテンツを展示しており、ゲームの試遊だけでなく、大型アトラクションの試乗も可能となっていました。
また学生やインディーズ制作者による出展も多く、ゲームスクールコーナーでは学生による作品を試遊できます。今回は、タクトでプレイするVRリズムゲーム『RHYTHM TAKT(リズムタクト) VR』試遊プレイの様子をレポートします。
『RHYTHM TAKT VR』とは
RHYTHM TAKT VRは東京コミュニケーションアート専門学校の学生によって製作されたVRリズムゲームです。また「メタルスラッグ」などを手がけ、現在は東京コミュニケーションアート専門学校で非常勤講師を務める濱田慎一氏が指導を行なっています。音楽は石田雅彦氏が手がけています。
本作は昨年のTGS2016で展示され、今回展示されているのはそのバージョンアップ版となります。株式会社バンダイナムコエンターテインメント(以下、バンナム)の「カタログIPオープン化プロジェクト」を利用し、バンナムが所有するIPに則った音楽とグラフィクスを使用しています。
『ゼビウス』『パックマン』のキャラをリズムよく叩く!
『ゼビウス』『パックマン』『ディグダグ』『ドルアーガの塔』のキャラクターが登場
ゲームスタートと同時に、プレイヤーの正面にはレトロゲームのスクリーンが登場!曲が始まると共に2次元のスクリーンからターゲットが飛び出し、プレイヤーに向かってきます。ゲームのルールはこれらのゴーストやモンスターを、手元のタクトでリズムよく叩くという非常にシンプルなもの。4つのレトロゲームをテーマにしたメドレー形式で進み、最後の画面で叩けたターゲットの数やリズムの良さに基づいて成績発表されます。
キャッチーな音楽とカラフルなグラフィクスで楽しめる
約5分間とプレイ時間は短いものでしたが、リズム感が皆無の筆者でもテンポが取れるキャッチーな音楽、そしてカラフルなグラフィクスで終始楽しめました。本作は徐々にターゲットの数、そして速度を変化させることで難易度を上げています。そのため、ターゲットが増える後半では目でターゲットを確認し、速度に基づいて叩く優先順位を決める技術が求められました。リズムだけで無く、3次元空間を認識する力も試されるリズムゲームは新鮮で、プレイしている最中の「そういうことか!」と気づく瞬間が非常に気持ちが良かったです。
その一方で、タイミングの成否は体の周りの鳥かごのようなグリッドに基づいており、実質的に2次元平面の入力になっていました。そのためプレイヤーは体を動かす必要性が無く、VRの特性である空間的な「奥行き」に対して、プレイヤーが入力を行えない点が少し残念でした。今後さらに開発が続くならば、ゲームプレイのさらなるバージョンアップが楽しみです。
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東京コミュニケーションアート専門学校公式Twitter
@TCACRE