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ポケモンGO 2024.04.12

「ポケモンGO」の真価は“AR”にあり 捕獲、スナップショット、相棒との触れ合いなど、機能をフルで活用してみよう

今年でサービス開始から8周年を迎えるスマートフォン向けARゲーム「ポケモンGO」。言わずと知れた「ポケットモンスター」シリーズの位置情報ゲームです。


公式サイトより引用

本作を楽しむプレイヤーの多くは、「珍しい(色違い、高ステータスなど)ポケモンの捕獲」や「オンラインでのポケモン対戦」「期間限定イベント(レイドバトルなど)へのチャレンジ」などを目的にしており、より効率的にポケモンをゲットする情報を日々熱心に追っている傾向にあります。

もちろん、そういった要素は「ポケモンGO」の魅力を語る上で外してはならない要素ですが、著者が今記事で注目したいのは、AR(拡張現実)要素です。スマートフォンのカメラ機能によって、あたかも現実の空間にポケモンが出現したかのような感動があり、ゲームの世界への没入感を高めてくれるものとなっています。

本記事では4月までに実装されている「ポケモンGO」のAR機能を改めてリストアップし、ARの使い方や楽しみ方について、含めて紹介します。

ポケモンが本当に出現したかのような体験「AR+」

「ポケモンGO」は、デフォルト状態では、一般的なゲーム画面のように、架空の風景の中にポケモンが表示される状態になっていますが、実はAR機能「AR+」を使って、現実に野生のポケモンが出現したかのような体験が可能です。

ポケモン捕獲画面の右上にある「AR+」を有効にすると、普段の捕獲のゲームシステムが少し変化します。

まず、比較的広い空間に向けてカメラを向けます。すると地面にワサワサと「草むら」が表示されるようになります。そう、ポケモンシリーズを遊んだことのある人なら誰もが記憶している、あの「草むら」です。もちろん、中にはポケモンが隠れています。捕まえやすい場所に移動してからゴソゴソと動く草むらをタップしてみてください。

ポケモン「ヨーテリー」が出現しました! ここでポケモンの左側に「!」というマークが表示されます。これは「AR+」モードならではの「警戒心メーター」です。このメーターは、プレイヤーの動きや距離によって上昇します。メーターがいっぱいになると、ポケモンが逃げるか草のなかに隠れてしまいます(ナナのみをあげて警戒心を和らげることもできます)。


(しばらく動きを止めて様子をみましょう)

あとは通常の捕獲と同様に、モンスターボールをポケモンに投げるだけ、ただし遠近感が普段とは違ってくるので、距離感を見誤らないようにするのがコツ。通常の捕獲に比べて少し手間がかかりますが、ポケモンの捕獲に成功した場合は、いつもより多くの「ほしのすな」とXPをもらえるという恩恵もあります。

このように「AR+」はプレイ時の没入感を、更に高めるためのシステムと言えます。このモードで出現したポケモンは、現実の空間で動き回ったりするので、ポケモンがそこにいる感じを楽しめます。あえて、モンスターボールを投げずにずっと見ているだけで楽しいのも、このモードのポイント。上手く至近距離まで近づくと、野生のポケモンを町中で偶然見つけたというワクワク感を味わえるはずです。

ポケモンと一緒に旅した記録を撮影「GOスナップショット」

これまでにゲットしたポケモンや相棒ポケモンと一緒に、AR写真を撮れるシステムが「GOスナップショット」です。野生ポケモンの捕獲とは違って、いつでも手持ちのポケモンを呼び出し、好きな場所で記念撮影できます。


(右上のカメラマークを押すと「GOスナップショット」が起動します)

呼び出したポケモンたちは、「AR+」と同じように画面内で動き回ってくれます。タイミングよく撮影できたときは、本当に生きているポケモンを写真に収められたかのような格別感があります。どんな場所でもポケモンを出現させられるので、部屋の中だけではなく、例えば、河原にみずタイプのポケモンを出したり、工場地帯を背景にでんきタイプのポケモンを出したりといった、ロケーションに合わせた撮影も楽しいところです。


公式サイトより引用


公式サイトより引用

旅行先で相棒ポケモンを撮影すれば、一緒に旅行している気分を味わえるでしょう。

「GOスナップショット」は多くのユーザーが使用している機能で、X(旧Twitter)のハッシュタグ「#GOスナップショット」には、多くの写真が日々投稿されています。また過去には鳥取県や岩手県といった、地方自治体が主導するフォトコンテストも開催されました。バトルやポケモン捕獲に並ぶ「ポケモンGO」の代表的なコンテンツのひとつとして親しまれています。

相棒ポケモンは、撫でたりエサをあげたりもできる!

相棒ポケモンと楽しめるARコンテンツは、「GOスナップショット」だけではありません。メイン画面の相棒ポケモンメニューで「相棒と遊ぶ」をタップすると、自分のお気に入りの相棒を現実空間に呼び出して、遊ぶことができるのです。

起動すると、相棒ポケモンに触れられるので、ナデナデして可愛がってあげましょう。撫でてあげるとポケモンがジャンプしたり回転したりといった反応を“返して”くれるのが嬉しいポイント!「ポケモン」シリーズでよく見かける、トレーナーが自分のポケモンと触れ合うシーンを再現できます。

また相棒ポケモンには、きのみやポフィンといったエサをあげることもできるので、モンスターボールのようにスワイプで投げてあげましょう。上手く渡すと、ポケモンがエサをしっかりとキャッチしてくれます。

しばらく撫でたりエサをあげたりしていると、“ハート”が貯まります。ハートが集まると相棒レベルがアップして「ボールアシスト」や「CPブースト」といった様々な効果が発生します。 お気に入りポケモンと触れ合う時間が長いほどボーナスを得られる、ポケモンとの交流が好きなユーザーにうれしいシステムになっています。


(ズリのみをヤジロンに渡す瞬間。“スワイプ投げ”で食べさせることができます)

ゲームの合間に楽しめる「AR広告」コンテンツ

2023年には「ポケモンGO」内に、AR広告を見られるシステムが実装されました。一般的なCMとはちがって、企業の関連商品をARで表示できるのがポイントです。日本国内では2024年2月、日産自動車(以下、日産)がコンパクトカー「ノート e-POWER」のAR広告を発表し、注目を集めました。

この広告はアドバルーンとしてゲーム内に登場し、タップすると「ノート e-POWER」がARとして表示されるという内容。ARで「ノート e-POWER」が登場し、3色の塗装パターンを選んだり、自由な角度で見たりができました。

ちなみに、このAR広告には、ポケモンGO運営のNiancticの別事業「8th Wall」の技術が活用されています。将来的には、この技術がより本格的に実装され、ゲームとPRが連動するようなAR企画などが登場するようになるかもしれません。

ARマッピングで周辺情報をスキャン

「ポケモンGO」に実装されているスキャン機能を使って、ポケストップやジムの周辺をスキャンし、データをアップロードするという機能です。「ARマッピング」というタスクとして、時折ミッションとして発生し、達成するとアイテムを獲得できます。

このタスクで収集されたARスキャンデータは、ポケストップやジムを立体的に表示するために使用されます。

「ポケモンGO」が現実とバーチャルをつなぐ

そもそも「ポケモン」シリーズを制作している株式会社Pokemonは、企業理念として「
ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の両方を豊かにすること」を掲げています。「ポケモンGO」というゲームは、そうした理念と親和性が高く、現実にポケモンがいるかのような体験を誰もが気軽に体験できるものとなっています。

もちろん、イベントやミッションに積極的に参加して、レアなポケモンをゲットするのも面白さのひとつですが、ときには、ポケモンといっしょに過ごしているかのような体験そのものを楽しんでみるのもおすすめです。

ポケモンGO公式サイトはこちら

執筆:井文


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