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VRヘッドセット 2024.04.12

米投資銀行が「アメリカの10代の30%以上がVRヘッドセットを所有」との調査結果を発表

アメリカの投資銀行Piper Sandlerは、アメリカのティーン層(Z世代)を対象とした調査「Taking Stock With Teens(2024年春)」の調査結果を発表しました。同調査によると、アメリカのティーンエイジャーの30%以上がVRヘッドセットを所有しているとのことです。

「Taking Stock With Teens」は、2001年から毎年(年2回)実施されている調査。参加する子供たちの合計人数は6,020人で、平均年齢は16.1歳です。VRのようなテック系のほかファッションや美容系、利用するSNSの傾向といった幅広い内容が調査されます。

2024年春の「Taking Stock With Teens」は、若年層のVRヘッドセット週間利用率が、13%に達したと報告。2023年秋の前回調査(10%)から約3%増加したそうです。VRヘッドセットの所有率は前回31%でしたが、今回の調査で33%(+2%)に増えたとのこと。

現時点では、アメリカの若者のVR利用率(と所有率)が上がっている理由は不明ですが、所有率に関してはMeta Questシリーズが関係している可能性があります。

海外メディアRoad to VRは1月、2023年のホリデーシーズンにMeta Quest 2とMeta Quest 3が大きく売り上げを伸ばしたというデータを発表しました。同メディアによると、11月16日から2024年1月16日までの期間、北米Amazonだけで、Quest 2とQuest 3が合計約32万台販売されたとのこと。

また、Quest 2は2024年に入ってから値下げが続いています。1月には128GBモデルの価格を39,600円(税込)に再設定され、その後3月末には、31,900円(税込)に更に値下げされました。2024年秋の「Taking Stock With Teens」には、同ヘッドセットの“入手難度”の低下が影響するかもしれません。

今年の4月には、Meta社が未成年者によるQuest シリーズの使用に一部制限をかけるとの発表もあったことから、VRヘッドセットを利用する未成年者の数が目立ち始めているとも捉えられます。

なお今回の調査では、オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」の利用率調査も行われました。アクティブ利用率は34%で、「Roblox」を一度も遊んだことのない若年層は22%に留まったとのこと。アメリカ若年層の約5人に1人が「Roblox」をプレイした経験を有する計算になります。

(参考)Piper Sandler


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