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活用事例 2023.10.26

障がい者の就労をVRでサポート 利用者の認知トレーニングに導入

パーソルネクステージ株式会社は、株式会社BiPSEEのVRコンテンツ「BiPSEE Cog Flex」を全国9拠点に導入すると発表しました。海中や森をモチーフにした3D空間で認知トレーニングを行えるとのことです。


(出所:パーソルネクステージ)

VRコンテンツで精神障害者の感情コントロール

「BiPSEE Cog Flex」はVRヘッドセットを装着して体験するソリューションです。複数のステージで構成され、視聴覚の注意トレーニングや、心理的不安を減らすための呼吸法が実践できるとのこと。開発を手掛けたBiPSEEは、心療内科医出身の松村雅代氏が2017年に創業した企業です。虫歯治療やうつ病治療の患者が不安・痛みを軽減できるVRコンテンツを開発していました。VRコンテンツの医療機器承認を目指して、2020年からは高知大学と共同研究を始めています。

パーソルネクステージ株式会社は、2020年に設立された指定就労継続支援A型事業所です。厚生労働省が管轄する就労系障害福祉サービスのひとつで、「一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供」を行います。

パーソルネクステージによれば、同社のサービス利用者(クルー)の80%が精神障碍者で、その多くがパソコンを使った業務を担当しています。利用者は業務に当たってテレワークと通所を選択できるものの、感情コントロールに難しさを感じたり、仕事の不安や過集中で疲労するケースもありました。利用者が抱える感情面における悩みを緩和する効果を期待して、「BiPSEE Cog Flex」を導入したとのことです。


(出所:BiPSEE)


(出所:BiPSEE)

(参考)パーソルネクステージ


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