11月14日、日本テレビとアルファコードは、合弁会社「NeoRealX株式会社」を設立しました。新会社は8K画質のXRコンテンツ制作、次世代デバイス対応、ボリュメトリックやバーチャルヒューマン等の研究開発に取り組みます。
株式会社アルファコードは2015年に設立。XRコンテンツ開発・制作ソリューション「VRider」や、VRアプリ「Blinky」を手がけています。2023年7月には日本テレビやWOWOWなどと資本提携し、「3D実写×3DCGによるイマーシブ・エクスペリエンスの企画・制作に特化した合弁会社」の設立計画を明かしていました。
NeoRealXは、革新的なXRによる「リアリティ体験」の未来を拓くため、日本テレビとアルファコードのビジョンが融合して誕生しました。単なる現実と仮想を融合させるだけに留まらないXRの無限の可能性を追求し、まだ誰も見たことのない世界を創造します。https://t.co/bIqhB0k4wC #neorealx pic.twitter.com/LdQCIi1Np8
— NeoRealX (@NeoRealX) November 14, 2023
両社の企画力・技術を結集し、XR領域の注力強化
各社の公式Webサイトによれば、NeoRealXはアルファコードの100%子会社です。代表取締役社長には、日本テレビグループ出身の安藤聖泰氏が就任。安藤氏は、地上波デジタル放送やインターネットサービスを推進したのち、データ事業(HAROiD)やライブコマース事業(LivePark)の代表を歴任しています。
NeoRealXの事業内容は次の通りです。
(1) VR/XRに関する体験型コンテンツの企画制作
従来の映像の限界を超える「究極のリアリティ」を追求したコンテンツの企画制作を行います。例えばユーザーがまるでステージ上でライブパフォーマンスを鑑賞しているかのような体験や、スタジアムの真ん中でスポーツの試合を観戦しているかのような体験、さらには現実では経験することが難しい災害や事故のシミュレーションなど、リアルを超える体験を提供します。各種最新機材を揃え、実写からフルCGまで、8K VRを駆使することで、スポーツ、音楽、演劇等のエンターテインメントから、観光、地方創生、防災、教育・トレーニングに至るまで、「体験」を軸にした企画・制作を手掛けます。(2) 次世代デバイスを活用した体験の創造
これからも進化し続ける国内外の最新のヘッドマウントディスプレイ等のデバイスの特性や性能を活かした、感動体験を提供します。(3) XR分野の研究開発と多角的コラボレーション
6DoF※を基盤とした空間体験技術、ボリュメトリック等の技術、AI活用、バーチャルヒューマン開発等、次世代の体験に必要な技術の研究開発を行います。さらには、異業種の企業や団体とのコラボレーションを通じて、未来のXR社会を共創していきます。(※6DoF……「6 Degree of Freedom」の略。VRデバイスが回転と移動を検知できること。一般的なPC接続型VRヘッドセットや「Meta Quest 」などは6DoF。回転のみを検知するタイプは「3DoF」)
日本テレビはプレスリリースで、「日本テレビが持つ企画力やコンテンツ力とアルファコードが持つVR/XR関連技術をNeoRealXに結集し、リアルとバーチャルの境界を超えた新たな感動体験を生活者にお届けします」とコメントしています。