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プロモ・マーケティング 2018.07.09

直感的な操作でVR体験 NTTドコモとナーブの新システム

ナーブ株式会社と株式会社NTTドコモは、自分の手がVR空間内に現れ、直感的に操作できるVRコンテンツを7月11日(水)から2か月間、「JAL 工場見学 SKY MUSEUM」内で公開することを発表しました。

このVRコンテンツには二社が連携して開発した新システムを採用、その実用化のための実証実験としての公開となります。


説明なしでもコンテンツ操作が可能

今回リリースする「JAL工場見学 SKY MUSEUM」の整備士体験コンテンツでは、VR空間内に体験者自身の手が出現、映像内にある「?」マークを触ることができます。「?」を触ると隠されたメッセージが開き、飛行機や整備に関するヒミツを知ることができます。


(VRゴーグルを覗いて、手をかざすと…)


(VR空間に自分の手が見えます。気になる「?」に触ってみましょう)

従来のVR技術では、説明員が見学者にVRゴーグル内で見えているコンテンツの操作を説明することが困難でした。このVRコンテンツでは新たに開発した「MSSシステム」を導入することで、直感的にVRコンテンツを楽しめるようになりました。

見学者はVRならではの没入感に浸りながら、整備士の業務をリアルかつ自然に、そして安全に体験できるようになります。

直感的な操作が可能な「MSSシステム」とは

これまでVRコンテンツを操作するには、コントローラーやセンサーなどを使用したり、VR空間で特定の場所を注視する「視点操作」といった方法が利用されてきました。しかし、これらの方法では、体験者は操作のための動作やパターンを覚えなくてはなりません。そのため操作説明を受けるか、実際のコンテンツ利用を通じて習得する必要がありました。

今回NTTドコモとナーブが新たに開発した「MSSシステム」では、VRゴーグルを装着した状態で自分の腕や手を前方に動かすと、目の前に自分の腕や手が現れます。VR内のボタンやメニューを直接触って選択できるため、スマートフォンやタブレットでは実現できない、現物に触るような感覚で、簡単かつ自由に操作できます

このシステムは、ドコモの「空間インターフェース(VR空間に表示されたCGオブジェクトと、現実の手や手に持った物とが接触した際のCGオブジェクトの動きを計算する)」技術を活用して開発されました。

ユーザーの手をVR空間に現す仕組みには、VRデバイスに搭載されたカメラを用いています。カメラにその場でユーザーの手や腕を認識させ、それをリアルタイムに、遅延なく合成しています。

ナーブは、MSSシステムによるこれらの操作は、さまざまなVR空間上のCGオブジェクトの自然な操作や移動のためのUIなどにも応用可能としています。

(参考)ナーブ株式会社プレスリリース


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