夏の夜の楽しみの1つ、天体観測。肉眼では観察できない細かい部分まで、天体望遠鏡で見ることが出来ます。
VRを使えばさらに、天体の間近まで接近が可能です。紹介するのは、NASAのVRコンテンツ「NASA’s Exoplanet ExcursionsVR」です。
肉眼で観察不可能な惑星をVRで
TRAPPIST-1は、太陽から約39.6光年の距離に位置する赤色矮星です。7つの惑星から成る、太陽系外惑星系があります。地球から遠く離れているため肉眼では確認できませんが、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡を使ってデータ観測が行われてきました。
このTRAPPIST-1の惑星系をVRで詳細に観察できるコンテンツが、「NASA’s Exoplanet ExcursionsVR」です。HTC Vive、Oculus Rift向けに無料で公開されています。構成する7つの惑星のうち5つに近づき、見る者を圧倒するような旅へといざないます。
実際のところTRAPPIST-1までの距離は遠いため、スピッツァー宇宙望遠鏡でも捉えることは困難です。しかし研究者らは望遠鏡が記録したデータを合わせ、3Dイメージを作成しました。
YouTubeでの動画公開も
この画像をVRで楽しめる「NASA’s Exoplanet ExcursionsVR」は、8月29日現在Spitzer Missionのウェブサイトからダウンロードが可能です。1つ1つの惑星に近づき、その詳細なデータと共に観察することが出来ます。惑星同士の位置関係も、VR空間ではより理解が進みます。
コンテンツは近日中にOculus Storeでのリリースも予定しています。またNASA Spitzerの YouTubeチャンネルからは、スマートフォンやPCで体験する360度動画を鑑賞できます。
NASAはこれまでにも太陽系外惑星を訪れるVRコンテンツをリリースしている他、ロケット発射や皆既日食などを360度動画でライブ公開しています。
(参考)VRScout
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