パナソニック傘下のデバイスメーカーShiftallは、ラスベガスで開催中のCESにて新型のワイヤレスマイク「mutalk 2」を発表しました。「mutalk 2」は2022年に同社が発売した「mutalk」の後継機で、周囲に声が漏れない防音マイクという特長があります。1月8日より予約を開始しています。価格は19,900円(税込)。
mutalk 2は、PCやスマートフォンと無線接続して使用する防音マイクです。ヘルムホルツ共鳴器の原理を利用し、20デシベルから30デシベルの消音効果があります。Shiftallによれば、「静かなカフェ程度の騒音環境で電話会議を行った場合、すぐ隣の席に座っていても、何を話しているのか聞き取れないレベルに減音され」るとのこと。また、「音量が大きくなりがちで、聞かされると不快な「叫び声」などの高音域(1,600Hz〜2,000Hz)帯においては、実に-30デシベルを超える消音効果を発揮」するとしています。
防音マイクの用途としては、オンラインミーティングなどのビジネス用途、そしてメタバースでの音声コミュニケーションやゲーム実況などがあります。
Shiftallが初めて防音マイクを世に送り出した初代mutalkは、マイクの新たなジャンルとして2022年に発売されましたが、音質や装着感などの課題もありました。mutalk2では、「mutalkの課題を克服したかった」(Shiftall CEO 岩佐琢磨氏)とのこと。専用ドングルを使うことで遅延低減・高ビットレート化。また、マイクの構造に変化を加え、長時間利用時、呼気由来の湿気が音質に与える影響も低減しています。同梱の「ノーズカバーマウスパッド」を使うことで、口に加えて鼻からの音も取り込めるため、鼻声になることを防ぎます。
mutalk 2は2024年5月に発売予定です。価格は19,900円(税込)。発表された日本時間2024年1月8日より予約受付を開始しています。
Shiftallでは、初代mutalkユーザーに対して、mutalk 2が3,000円〜4,000円割引となる買い替えキャンペーンを実施しています。詳しくは公式ページより確認してください。
(CESのメディア向けプレイベントCES Unveiledにて「mutalk 2」を披露するShiftall 岩佐琢磨CEO。大声で歌を歌い、その音質をアピール。筆者もヘッドホンで聴いてみたが、歌が綺麗に聞こえる程度に音質は改善されていた)
mutalk 2スペック
品名 | mutalk 2 |
製品型番 | SVP-OD2B |
動作時間 | 約10時間 |
充電方式 | USB Type-C、充電時間 約2時間 |
マイク入力感度 | -51dB±2dB |
マイク周波数帯域 | 50〜20,000Hz |
本体サイズ | W123mm×H107.5mm×D67mm |
重量 | 188g(本体のみ) |
接続方式 | ・無線接続 Bluetooth® Ver.5.3 専用通信ドングル(USB Type-A) ・有線接続 |
音声ビットレート | ・有線接続時または専用通信ドングル接続時 音声入力(マイク):最大 48KHz,24bit 音声出力:最大96KHz,24bit ・Bluetooth接続時 |
対応Bluetoothプロファイル | HSP, HFP, A2DP |
マルチポイント接続台数 | 最大2台 |
イヤホンジャック | 3.5mmステレオミニジャック |
専用通信ドングル、有線USB接続対応OS | Windows 10以降 macOS v11以降 / macOS v10.13以降 ※iOS/iPadOSデバイス、Androidデバイスでは有線USB接続や、専用通信ドングルが使えるものがありますが、動作保証は致しかねます。 |
Bluetooth接続対応OS | Windows 10以降 macOS v11以降 / macOS v10.13以降 iOS 13.4以降 / iPadOS 13.4以降 Android 10以降 |
内容物 | mutalk 2、ノーズカバーマウスパッド、マウスパッド、吸湿クッション、ヘッドバンド、mutalk 2 専用通信ドングル、USBケーブル、安全上のご注意/保証書 |
(参考)Shiftall