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話題 2021.08.23

オタクが夏休みに「初音ミク」と一緒に過ごしたら…… 浜辺と屋台で最高の思い出づくりお見事!!

28月27日(金)~31日(火)の期間限定でバーチャルキャスト内にオープンする、初音ミク公式のVRワールド「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION」。

季節ごとにさまざまなイベントを楽しめる「MIKU LAND」ですが、今回は新たに3つのエリアがオープン。夏にぴったりの「浜辺」と「海中」、そして「ホラーハウス」が登場します。

そんな「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION」を一足先に体験。夏景色が広がる仮想世界のワールドを、ミクさんたちに案内していただきました。

そもそも「MIKU LAND」とは

「MIKU LAND」は、初音ミク公式のVR/ARアミューズメントパーク。

2020年8月に「MIKU LAND GATE β」としてバーチャルキャスト上にオープンして以来、たびたび開催している期間限定のイベント&ワールドです。2021年2月には「MIKU LAND β SNOW WORLD 2021」が、4月には「MIKU LAND β mini YOSAKURA」が開催されました。

https://www.moguravr.com/miku-land-beta-snow-world-2021/

コンセプトは、「近くのどこか、近くの未来」。PCに接続するタイプのVRヘッドセットがあれば誰でも参加でき、会場では他の来場者と交流もできます。

MIKU LANDは5つのエリアに分かれており、それぞれに異なるアクティビティやイベント、ショッピングを楽しめます。パークの入り口となる「ゲート」のほか、2月の開催時には巨大な雪ミク像がそびえ立つ「スノードームイルミネーション」がオープンしました。

今回のワールドは、いずれも夏にぴったりのエリアとなっており、魅力的なアクティビティやショッピングを楽しめます。

夏だ! 祭りだ! 盆踊りだ! ゲートにやぐらが登場

バーチャルキャストにログインし、いざ「MIKU LAND」へ。

まずは「MIKU LAND」の入り口「ゲート」にアクセスします。冬には雪景色を、春には夜桜を楽しめたエリアが、今回はお祭り会場のような装いに。広場の中心にはやぐらが立ち、数々の提灯が辺りを明るく照らしています。

ワールドを案内してくれるのは初音ミクさん!(と、ガイドロボさん)。

「MIKU LAND β SNOW WORLD 2021」では五十嵐拓也さんがデザインしたふわふわもこもこな衣装に身を包んでいましたミクさんですが、今回は夏ということでビジュアルも一新。同じく五十嵐さんのデザインによって、「和」の要素が散りばめられた涼しげな姿になっています。モチーフは浴衣+水着でしょうか。めちゃくちゃかわいい……!

数々のショップが立ち並ぶ「ゲート」エリアで、ショッピングデート! ミクさん直々にグッズを紹介してもらいました。

最初にミクさんが見せてくれたのは、「MIKU LAND」の各エリアを巡るための「有料エリア入場パス」。今回から「ゲート」以外のエリアは有料となっており、入るためにはこのパスポートを買う必要があります。値段は、800VCC(※)。

(※VCC:Virtual Cast Credit。THE SEED ONLINEでの売買で使われる通貨。THE SEED ONLINEとバーチャルキャストを連携し、あらかじめチャージしておけば、バーチャルキャストのワールド内ショップでもその場ですぐに買い物ができます。1VCC=1円)

これは複数の色に切り替えられるペンライト。期間中には「MIKU LAND」公式アンバサダー・東雲めぐさんとミクさんの2人によるVRミニライブもあるので、その応援用となっています。

こちらは、フィギュアなどをのせられる台座。「MIKU LAND」では、バーチャルキャストとHoloModelsで使えるデジタルフィギュアを販売しており、マイルームに飾って楽しむことができます。この台座は、海中のエリア「マーメイドステージ」がモチーフでしょうか。


(実際にフィギュアをのせてもらいました。バーチャルなのでサイズ変更も自由です)


(キービジュアルが描かれたうちわ。右後ろに髪飾りが見えますが、こちらも購入できます。ミクさんがつけているものとおそろいですね)


(さりげなく衣装の袖を抑えながら、線香花火を見つめるミクさん……美しい……)


(かと思いきや、むじゃきに手持ち花火を振り回すミクさん。花火も購入可能です)

そして、いよいよ光り輝くゲートをくぐり抜けて「MIKU LAND」へ。ここからは、3つの新エリアを巡っていきます。

美しい海辺で初音ミクとスイカ割りを体験……!


岩場に囲まれた隠れスポット「パラソルビーチ」。その名のとおり、色とりどりのパラソルが遠目にもきれいなエリアです。青い海と空を眺めながらゆっくりするもよし、浜辺で写真を撮るもよし、自由に過ごせます。


(奥にはゴンドラがあり、どうやらフォトスポットになっている様子)


(美しい夏の海を背景に、ゴンドラに座って、微笑みながらこちらに手を振るミクさんがいる光景……これは……夢……?)

また、「パラソルビーチ」にもショップがあり、新作グッズを販売しているとのこと。ミクさんが見せてくれた、このバッグ。一見すると何の変哲もないスクールバッグですが、どこかで見覚えがありませんか……?

スクールバッグにぶら下がっていたのは、踏切の警報機のようなキーホルダー。青と白の“踏切”……“キーホルダー”……スクールバッグ……そして、夏。――そう、8月の終わりにぴったりの名ボカロ曲『少女レイ』みきとP)です!

この日は流れていませんでしたが、「パラソルビーチ」では『少女レイ』がBGMとして採用されているそうです。楽曲で歌われている季節のまさにその時期のタイミングでのコラボレーション、最高ですね……!


(浜辺に欠かせないパラソルもグッズ化。ミクさんが長いパラソルを開くと……)



(このとおり! 裏表の両面にキービジュアルが描かれています。しかもかなり大きい!)

そしてもうひとつ、浜辺と言えば欠かせないのが、スイカ割り! スイカ割り用のスイカと棒、目隠しも、バーチャルアイテムとして販売されています。

実際に目隠しを装着し、棒を持って、スイカと向かい合ったミクさん。棒を見つけるのに少し手間取りましたが、無事に手で持って、構えて……。

ガイドロボさんの指示に従って……勢いよく一振り!


(これにはミクさんも大喜び。かわいい)


(割ったスイカはミクさんがおいしくいただきました)

浜辺で過ごす時間はあっという間。気づけば空もオレンジ色に染まり、すっかり夕方になっていました。……という感じで、夕暮れのワールドで過ごすこともできます。

おや? ミクさんが沖合いを眺めていらっしゃる……?

そこにいたのは、岩の上で楽しそうに話す2人の人魚。近くの海中に住んでいるのでしょうか。この2人とは、次のエリアでも出会うことができます。

東雲めぐさんのアナウンスで海中探索!

人魚たちが住むという海中の世界「マーメイドステージ」。海底にはクオーツがきらめき、頭上では多種多彩な魚が行き交う、美しく幻想的なエリアです。

「マーメイドステージ」のエリアBGMは、『満開ダイビング』まらしぃ)。まらしぃさんが新たに書き下ろした新曲で、「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION」のテーマソングにもなっています。

開けた空間に出ると、そこには「パラソルビーチ」で見た2人の人魚の姿が……!

なんと、東雲めぐさんとミクさんの2人によるVRミニライブ「初音ミク×東雲めぐ-アコースティックLIVE-」が行われるステージになっていました。ライブは5回行われ、ニコニコ動画とYouTubeでも定点放送が行われます(無料配信は1回のみ)。



(近寄ってふれるとポーズを変えられるそうです)

しかも、これだけではありませんでした。ガイドロボさんから「頭上をご覧ください。何か気になるものはありませんか?」と促され、視線を上に向けてみると……。たしかに、海中を行き交う魚たちにまざって、“何か”が周遊している様子。あれはいったい……?


スクリューを回転させながら海中を巡っていたのは、なんと小型の潜水艦。雪ミクのペットキャラクターであるラビット・ユキネをモチーフにした、かわいらしいデザインとなっています。

この潜水艦、乗ることができるそう! 潜水艦に乗って、ゆったりと海中探索を楽しめるアクティビティ、その名も「サブマリンライド」です。

潜水艦の乗り場があるのは、このエリアの水上。エリアの入り口付近に花が咲いている場所があり、花が生み出している「泡」に乗って水上へと向かいます。泡がブクブクしているところにミクさんが立つと……?

ミクさんの周囲が急激に泡立ちはじめて……。

無数の泡に押し上げられるようにして、そのまま水上へ向かって急上昇!

あっという間にミクさんの姿が見えなくなりました。同じように泡に乗って、後を追います。上から下へ「落ちる」というVRならではの感覚にはすっかり慣れていましたが、下から上へ「浮かぶ」感覚はなかなか新鮮ですね……!

水上には桟橋があり、そこから潜水艦に乗ります。

「潜水艦」と言っても仰々しいものではなく、テーマパークのアトラクションのようなイメージですね。「MIKU LAND β SNOW WORLD 2021」で販売されていた、空を飛ぶ「ラビット・ユキネ VRドローン」の水中版――といった感じでしょうか。

乗艦すると、潜水艦はゴボゴボゴボゴボ……という音を響かせながら海中へ。と同時に、「ようこそ! マーメイドステージへ!」という声が聞こえてきました。

声の主は、人魚姫・マーシャ。VRミュージカル『人魚姫』で主演を務めた東雲めぐさんが、その役どころである「マーシャ」として海中の世界を案内してくれます。

潜水艦から見える海中の景色は、想像以上に絶景でした。上から全体を見渡せることで、あちらこちらに点在する水晶の輝きがより際立って美しく感じられます。

また、耳元に聞こえてくるマーシャの声にも聴き入ります。「前を見て! お魚さんたちよ!」と促されるままに近くで魚群を眺めたり、泡で桟橋へといざなってくれた花について解説してもらったり。「パラソルビーチ」にまつわる、気になる話もありました。

ちなみに、サブマリンライドは1周が約4分。VRの乗り物は酔わないか心配な人もいるかと思いますが、潜水艦の速度はゆったりめ。比較的VR酔いの症状が出やすい自分でも、最後まで酔うことなく楽しむことができました。


(姿が見えないと思ったら、ステージ近くの高いところにのぼっていたミクさん)


(おっと、あぶない!)

迫りくる☓☓☓☓の姿に絶叫!

夏祭り、浜辺、人魚の世界ときて、最後に紹介するのは「ホラーハウス」。いきなり世界観がガラッと変わりましたが、肝試しといえば夏の風物詩。テーマパークでもおなじみのアトラクションですよね。

建物に「ミクランド第三倉庫」と書かれているとおり、ここは「MIKU LAND」の資材置き場。過去のイベントで登場したアイテムやグッズなどが保管されているそうです。でも、それにしては雰囲気がおどろおどろしすぎるような……。

というのも、聞こえてくる「音」が怖い。他のエリアのようにBGMが流れているわけではなく、「ゴウンゴウンゴウン……」という、ホラーゲームやおばけ屋敷で耳にする重苦しいノイズのような重低音が常に響いているのです。めちゃくちゃ雰囲気ありますね……!

ここまでは楽しそうに飛び跳ねながら案内してくれていたミクさんも、どこか不安げな表情。手には懐中電灯を持っています。ガイドロボさんの説明によると、「ホラーハウス」はこのライトを使って探索するのだそう。ミクさんから懐中電灯を受け取って、入り口へと向かいます。

倉庫の入り口では、ラビット・ユキネが登場。ユキネがなくしてしまったという「MIKU LAND」のゲートの鍵を探して、倉庫の中へと入っていくことになります。


倉庫の中は明かりも少なく、かなり暗い空間となっています。最初の部屋にはいくつかの資材と、壊れているらしいロボットの姿。ガイドロボさんに促され、壊れたロボに懐中電灯の明かりを向けると、上の画像のようにメッセージが浮かび上がりました。

なるほど、このエリアではこうやって気になる物をライトで照らして、情報を集めながら探索していくわけですね。


全体的に暗い雰囲気ではありますが、そこはあくまでも「倉庫」。廊下や部屋には蛍光灯の明かりがありますし、見るからに荒れ果てているわけでもありません。

ですが途中、警備ロボを見かけた際には要注意。てっきり停止している……のかと思いきや! な場面が何度あり、軽く驚かされました。「何の前置きもなくどーん!」というタイプのびっくり要素ではありませんが(物音には何度か驚かされました)、探索中は周囲に気を配っておいたほうがいいかもしれません。


(ところどころでメッセージが表示されますので、ライトでいろいろ照らしてみましょう)

やがてたどり着いたのは、それまで通ってきた場所の中では広めの部屋。過去のイベントで使われたアイテムや、販売されていたグッズが無造作に置かれています。以前に「MIKU LAND」を訪れたことがある人は、見覚えのあるものを見つけられるかもしれません。

この場所は蛍光灯の数も多く、置かれたグッズの存在もあって、若干は明るい印象を受けます。ですが、手招きするミクさんは……何かを怖がっているみたい……?

――というところで、写真を撮影できたのはここまで。

この先はネタバレ禁止ということで、何があったかをお話することはでません。ただ、「ホラーハウス」自体は最後までまわらせてもらうことができました。

ひとつだけ言えるとすれば、「思わず声を上げてしまう場面が結構あった」ということでしょうか。演出面で凝っている部分もあり、「うわ~~~!?」とか「そうくるか~!」などと声に出してしまう場面がありました。それと、思わず笑っ……いえ、なんでもありません、はい。

あとは先ほどもふれたように、まったく前置きのないびっくり要素や、グロい要素はありません。そういう意味では、ホラーが苦手な人でも楽しめるアトラクションだと思います。

https://www.moguravr.com/miku-land-2021-summer-vacation-2/

夏の終わりを、ミクさんたちと一緒に過ごそう!

「MIKU LAND」を訪れるにはVRヘッドセットが必要ですが(※)、会期中はYouTubeニコニコ生放送で定点カメラによるライブ配信も実施。27日には開会式、31日には閉会式の模様も中継されます。

(※HoloModelsアプリを使えば、スマホARでワールドを体験することも可能です。詳しくは公式サイトの「入場方法」を参照ください)

また「ゲート」エリアの広場では、ミクさんをはじめとするピアプロキャラクターたちと一緒に踊れる盆踊り、「ミク夏音頭」も開催予定。YouTubeでは振り付け講座の動画も公開されています。ぜひとも覚えて参加したいですね……!

会期中は恒例のグリーティングも実施。「MIKU LAND」の各所にミクさんや東雲めぐさんたちが登場して、交流したり、一緒に記念撮影をしたりできます。

しかも今回は、「ミクダヨー」と「ラビット・ユキネ」の2人(?)も新たに参戦! さらにスペシャルゲストとして、ホロライブのときのそらさんと、GEMS COMPANYの水科葵さん&星菜日向夏さんも登場するそうです(※)。豪華メンバーが勢揃い。これはすごい。

(※ときのそらさん、水科葵さん、星菜日向夏さんの3名は、イベント最終日のVRクラブイベント「ボカコレVRナイト」にも出演されます)

「MIKU LAND 2021 SUMMER VACATION」は、8月27日(金)の19:00にオープン。31日(火)21:00までの5日間にわたって開催されます。

そこは、海と、浜辺と、夏祭りと、ホラーハウスをまとめて味わえる、仮想世界に現れた、夏の欲張りセット。2021年の夏の終わりは、「MIKU LAND」でミクさんたちと一緒に過ごしませんか?

公式サイト:https://mikuland.com/2021summer/
公式Twitter:https://twitter.com/Mikuland_info

主催:株式会社バーチャルキャスト、株式会社Gugenka
協力:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

筆者:けいろー


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