Home » マイクロソフト製品がApple「Vision Pro」に対応。TeamsやCopilot、Word、Excelなどが利用可能に


業界動向 2024.02.01

マイクロソフト製品がApple「Vision Pro」に対応。TeamsやCopilot、Word、Excelなどが利用可能に

1月31日、マイクロソフトは、複数の製品がAppleの空間コンピュータ/MRヘッドセット「Vision Pro」に対応することを発表しました。2月2日から「Teams」や「Microsoft Copilot」、「Word」「Excel」「PowerPoint」等が、Vision Proで利用可能になります。

Vision Pro発売に合わせ「Microsoft 365」製品が複数対応

Appleの「Vision Pro」は2月2日に米国で発売されます。これに合わせ、マイクロソフトは各種製品のVision Pro対応を発表。「Word」や「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」「Loop」、そしてAIを使った作業支援サービス「Microsoft Copilot」が、Vision Proで使えるようになります。


(Vision Proで「Excel」を使っている様子。Vision Proでは周囲の風景の「バーチャル度合い」を切り替えることも可能。ユーザーごとに作業に集中しやすい状況が作れる)

また、マイクロソフトは「Teams」とVision Proのアバター機能「Persona」の連携も明らかにしました。Teamsのビデオ通話では、Vision Proを使っているユーザーはPersonaで表示されます。これにより、Vision Proを外さずとも、リアルなアバターを通して自然なビデオ通話が可能になります。また、使用するデバイスをVision ProからPCやスマートフォンに切り替える、またはその逆の操作はシームレスに、ミーティングを中断することなく行えるとのこと。

ハードウェアから、ソフトウェアとインフラ中心へ

マイクロソフトは2023年12月、WordやExcel等をVR/MRヘッドセット「Meta Quest」シリーズ向けに配信開始。さらに「Xbox Cloud Gaming」のMeta Quest対応を行ったほか、2024年にはTeamsから使える企業向けメタバース「Microsoft Mesh」を一般公開。ビジネスやエンターテインメントといったユースケースを問わず、自社製品の空間コンピューティング/XRヘッドセット対応を続けています。

その一方、マイクロソフトは自ら主導し各種PCメーカーが製造を担っていた「Windows Mixed Reality Headset」の非推奨機能入りを発表しています。また、MRデバイス「HoloLens 2」の発売から4年が経過しましたが、後継機は未だ発表されていません。このことから、現状のマイクロソフトは、他社製ハードウェアやプラットフォームにソフトウェア、およびAzure等のインフラを提供する一方で、自社製のハードウェア展開を縮小させつつあるものと思われます。

(参考)マイクロソフト[1], [2]


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード