10月10日に発売された新型VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」。同ヘッドセットに搭載されたカラーパススルー(内蔵カメラで周囲を見る機能)が、今後のアップデートで“強化”される予定であることが判明しました。
パススルーは、周囲の確認のほかMRコンテンツ体験などに使用できます。Quest 3の同機能は、Meta Quest 2(同デバイスの場合は白黒映像)やMeta Quest Proよりも画質が向上。深度センサーを搭載したことにより、遠近感の表現も更に正確になりました。
Quest 3のパススルーのアップデートを予告したのは、Meta社のCTO、アンドリュー・ボズワース氏。自身のインスタグラムで行ったAMA(Q&A)セッションにて、今後の展望について以下のようにコメントしました。
(Quest 3のパススルーは)ヘッドセットが取得した現実の照明条件や情報を我々が習得していくことで改善する見込みです。まずは、パススルー用アルゴリズムの最適化を進める方針です。
ですので、改善は「ゆっくりと」進んでいくと考えています。これからしばらくの間は、利用者の手の位置に関する深度推定や、(現在)手の周辺に発生する歪みに対処していくことになるかと思います。
Quest Pro(のパススルーの改善について)も取り組んでいく予定です。
(「UploadVR」より引用。筆者意訳)
Quest 3のパススルー映像は、従来モデルと比べて外界の映像をかなり鮮明に表示することに成功しており、ホーム環境もMRモードを基幹とするように変更されています。一方、手前(至近距離)に映る物体や腕には歪みが発生する場合があるなど、課題も依然として残っています。Meta社はこれらの問題をアップデートで解決する方針と思われます。
(参考)UploadVR
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