Meta Quest向けの最新ソフトウェアアップデート（v43）が、公開テストチャンネル（PTC）上で配信開始されました。アスペクト比を16:9に設定できると思われる録画オプションや「Project Cambria」（「Meta Quest Pro」）向けと思われる、アイ（フェイス）トラッキングのための新しいパーミッションが追加されているようです。
新しい録画オプションには、手ぶれ補正、アスペクトラジオ、フレームレート、圧縮品質オプションなどが含まれます。Quest 2には7月、開発者向けツール「Oculus Developer Hub」から設定することで4K（16:9）撮影が可能になっていましたが、v43ではQuest内から設定を行えるようです。米メディアUploadVRによると、高いフレームレートなど一部の項目は、依然として「Oculus Developer Hub」から設定する必要があるとのこと。
今回のアップデートで発見されたパーミッションの名称は「Eye Tracking」と「Natural Facial Expressions」です。Questでは「パーミッション」とは、ユーザーが特定のカテゴリの情報、データ、またはサービスに対して、アプリがどの程度アクセスできるかを制御できるようにするためのセキュリティ機能を指します。
アイトラッキングとフェイストラッキングは「Project Cambria」に実装されることが予告されています。よって確認された新パーミッションは、同デバイスに関連したものである可能性が高いでしょう。
「Project Cambria」は2021年10月に発表されたVRヘッドセットのコードネーム。VRヘッドセットを装着したまま周囲の環境をフルカラーで表示できるほか、光学系の改善、アバターへの表情反映などを搭載しています。既存の「Meta Quest 2」と同じく、PC無しで動作する「一体型」デバイスですが、主に業務利用を想定した、高価格なデバイスとなることが明言されています。
（参考）UploadVR
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