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企業動向 2024.02.02

Metaが2023年決算を発表。XR/メタバース部門は赤字幅拡大も、AIと並行し巨額投資を継続

2月1日、Metaは2023年度第4四半期、および2023年度通期の決算を発表しました。2022年度と比較して、四半期ベースでは売上高が25%、営業利益は156%増加。通期ではそれぞれ16%、62%増加するなど、全体として好調な伸びを示しました。また、同社初となる四半期配当も予定されています。

収益・純利益ともに増加、着実に伸び

2月1日に公開された決算資料によれば、2023年度第4四半期の売上高は401億1,100万ドル(約5.8兆円)、営業利益は163億3,800万ドル(約2.38兆円)でした。2023年度通期の売上高は1,349億ドル(約19.7兆円)、営業利益は467億7510万ドル(約6.84兆円)となっています。純利益も大幅に増加しており、引き続き着実な伸びを見せています。


(Metaの2023年度第4四半期、および2023年度通年の業績ハイライト。2022年度と比較した場合、四半期ベースでは純利益が約3倍に。通年では売上高は16%、営業利益は62%増加しており、好調であることがうかがえる)

XR/メタバース部門は赤字幅拡大も、AIと並行して投資継続

部門別では、広告部門や「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」等を含むFamily of Appsが成長しています。一方、XRデバイス・コンテンツの開発やメタバース構築を手がけるReality Labsは、昨年度と比較して通期の売上高・営業利益ともに低下、赤字幅が拡大しています。四半期ベースでは売上高をやや伸ばしたものの、赤字は拡大を続けており、投資フェーズが継続しています。

MetaはReality Labsについて、「ARやVR製品開発への継続的な取り組みや、エコシステム拡大に向けた投資により、2024年度の営業損失は大幅に増加すると予想している」とコメント。AIと並行し、投資を継続する見通しを明らかにしています。

(参考)Meta


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