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活用事例 2023.07.04

デジタルツイン大手のMatterport、天山酒造の施設をバーチャル化。オンラインツアーや文化継承に活用

デジタルツイン構築を支援するマーターポート株式会社(以下Matterport)は、天山酒造株式会社の酒蔵施設をデジタルツイン化しました。「七田」や「天山」等の日本酒ブランドで知られる天山酒造の施設を、国内外からアクセスできるようにします。

Matterportの技術による酒蔵施設のデジタルツイン構築

天山酒造は1875年創業の老舗酒蔵。「七田」や「天山」等の日本酒ブランドで知られています。本のプロジェクトでは、この天山酒造の酒蔵施設全般を、Matterportの機材・システムを用いてキャプチャ。細部まで再現し、自由に歩き回れるデジタルツインを構築しています。

今回公開されたデジタルツインの特徴は主に以下の3つです。

(1)国内外に向けた酒蔵バーチャルツアー、クラフトマンシップの発信
随所に解説や動画が挿入された酒造を、外観から内部まで実際に歩いているようにシームレスに動き回れるバーチャルツアーを常時楽しめます。

(2)デジタル保存による歴史・文化継承のサポート
国の有形登録文化財に登録された蔵などの施設や設備をデジタルツインとして再現し、日本酒文化を継承します。

(3)設備管理における活用、業務効率化によるコスト削減
設備のメンテナンスや管理の効率を上げるための検証やシミュレーションが容易になります。設備導入における空間の寸法計測や指示の書き込みもデジタルツイン上で行えるため、コミュニケーションの迅速化・円滑化、出張費等のコスト削減が期待されます。

天山酒造の六代目蔵元および代表取締役社長の七田謙介氏は、「デジタルツインは、日本酒の魅力や世界観を瑞々しさとともに国内外に発信できる強力なコンテンツになると期待しています。今後は、海外も含む取引先との商談や設備管理においても活用し、成果を業界内にも広めていくなど、様々な可能性を追求したい」とコメントしました。

(参考)プレスリリース


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