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業界動向 2023.10.29

Magic LeapのCEOが交代 新CEOは経営管理と組織変革に実績

現地時間10月25日、Magic Leapの最高経営責任者(CEO)にロス・ローゼンバーグ氏が就任すると分かりました。プライベートエクイティファンド出身で、BtoB企業の経営統合や組織変革に実績のある人物です。2020年から同社のCEOを務めたペギー・ジョンソン氏は退任となります。


(「Magic Leap2」製品イメージ。出所:Magic Leap)

Magic Leapによれば、ロス・ローゼンバーグ氏は11月1日付で、技術担当役員からCEOに昇進します。同氏は投資ファンドのベインキャピタルでソフトウェア分野のポートフォリオを担当。ロケット・ソフトウェア社の投資案件では10億ドル規模の経営統合を主導しました。それ以前にもベルデン、ファースト・ソーラー、ダナハー、ゼブラ・テクノロジーズなど、BtoB企業でM&Aや事業投資、組織変革などを手がけていました。

ロス・ローゼンバーグ氏はプレスリリースで、「企業がAR技術の導入から真のROIを見出すようになるにつれ、Magic Leapに解決できる明確なニーズが存在するようになりました」と述べ、「Magic Leapの世界クラスのチームと仕事を始められることがとても楽しみです。会社の発展の重要な段階を導いたペギーのリーダーシップに感謝します」とコメントしています。

また、退任するペギー・ジョンソン氏は、創業者のロニー・アボビッツ氏からCEOを引き継ぎ2020年にCEOに就任しました。MRデバイスの実現に向けて期待値を高め、巨額の資金調達を行いつつも第1世代のデバイスへの失望が広がり、低迷していたMagic Leapの立て直しと、エンタープライズ向けに照準を合わせた「Magic Leap 2」の設計・製造・販売を主導してきました。「私がMagic Leapでやろうとした多くのことを達成したことで、会社を次の成長期に導くことができる新しいCEOに、リーダーシップを移行する時が来たと感じました」と述べ、「Magic Leapが築き上げたリーダーシップ・チームを非常に誇りに思います。会社をエンタープライズ市場へと成功裏に方向転換させるために働いてくれた従業員全員に、心から感謝したいです」とコメントしています。

(参考)Magic Leap


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