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AR/MR 2020.01.15

3D写真や映像が楽しめる、立体視ディスプレイ「Looking Glass」に新アプリ

2020年1月7日、3D裸眼立体視ディスプレイ「Looking Glass」シリーズを手掛けるLooking Glass Factory社は、同社のディスプレイにユーザーが写真や映像を映すことを可能にするソフトウェア(アプリ)「Moments 3D」と「Depth Media Player」をリリースしました。

Looking Glassについて

「Looking Glass」は3D映像を裸眼で立体的に見ることのできるディスプレイです。2018年後半に最初のモデルとして、スタンダード(8.9インチ)とラージ(15.6インチ)の2機種が、開発キットの形で登場。現在までに数千セットが販売されています。2019年5月に、PCを内蔵したオールインワンモデルの「Looking Glass Pro」が発売されたほか、11月には最新モデルの32インチディスプレイ「Looking Glass 8K Immersive Display」が発表されました。

スマートフォン向けにリリース、写真を送れる

「Moments 3D」はスマートフォン(iOS)向けの無料アプリです。同端末の“ポートレートモード”で撮影した写真(iPhone7 Plus以降のモデルが対応)を「Looking Glass」に送り、写真を3Dで見ることを可能にします。アプリから直接撮影を行うことも可能です。

もうひとつの「Depth Media Player」は、写真と映像をデプステクスチャが有効な状態で見るためのビューイングツールです。Looking Glass Factory社によれば、同ツールを使用することでScatter社のソフトウェア「DepthKit」で処理された映像(3D映像を指していると思われる)や、「Moments 3D」から送られたポートレート撮影写真を使用して、“これまでにないほど深いファミリーアルバム”が制作可能とのこと。

「Looking Glassを一般的に」

今回の発表に合わせ、Looking Glass FactoryのCEO・Shawn Frayne氏はMogura VR Newsの取材に対し「我々のゴールはホログラフィック・ディスプレイ(Looking Glass等の製品を呼称)を一般的にすることだ。Looking Glass 8Kは企業向けの製品で他の製品も開発キットとしてしか提供していないが、生活の中で使える機能なども提供していきたい」と話しました。2019年11月びデジタルコンテンツEXPOで発表されたLooking Glass 8Kは「非常に大きな反響」とのこと。「次の展開はまだ話せない」としていますが、今後も気になるところです。


(Looking Glass FactoryのCEO、Shawn Frayne氏)

(参考)Looking Glass Factory


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