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VR体験施設 2018.09.26

フロリダのテーマパークでVRコースターが廃止 待ち時間の長さが原因か

ヘッドセットを装着して高速のライドマシンを体験するVRジェットコースターは、国内外で人気を集めています。しかし米国のあるテーマパークでは、昨年始まったばかりのアトラクションからVRヘッドセットが姿を消しました。

VRで海中を進むジェットコースター

VRコースターを廃止した施設は、フロリダ州・オーランドにあるテーマパーク型水族館SeaWorldです。2017年6月、既存のアトラクションを改造し、古代生物が泳ぐ海の世界を体験できるVRジェットコースター「クラーケン」がオープンしました。

体験者はライドに乗車し、VRヘッドセットを装着。ジェットコースターの動きに合わせて縦横無尽に海中を進んでいき、狭い岩肌の隙間をすり抜け、美しいサンゴや海底火山の広がる中たくさんの古代生物たちと遭遇していきます。そのインパクトのある体験の様子はSNS上でも大きな注目を集めました。

待ち時間が満足度に影響

メディアKVOAの報道によれば、テーマパークの担当者はアトラクションからVRヘッドセットをなくしたこと、それが恒久的な措置であることを認めました。詳しい背景は明らかになっていませんが、入替のたびにヘッドセットを消毒・調整することで、アトラクションの待ち時間が長くなっていたという点は指摘されています。

恐らく、この待ち時間の長さがテーマパーク全体に対する来場者の満足度に影響していた、というのが今回の問題と考えられます。その時、「VRヘッドセットを使用しない」という選択肢が視野に入ってきても不思議ではありません。

残念ながら今後SeaWorldの来場者は、別世界への没入体験を伴うVRジェットコースターを楽しむことはできなくなります。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)など国内のテーマパークでもVRアトラクションがオープンしています。USJは2016年から取組を開始しており、すでに3年目。毎年コンテンツを入れ替え、4年目となる2019年はルパン三世をテーマとしたVRコースターが発表されています。

(参考)VRFocus
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