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業界動向 2023.01.16

KopinがマイクロOLED部門をスピンアウト、人員削減と効率化で収益性回復目指す

米国のマイクロディスプレイ開発企業Kopinは、AR/VR向けの有機EL(OLED)ディスプレイ開発ユニットの一部をスピンアウトすることを発表しました。また、効率化と収益性向上を目的とした人員削減も明らかにしています。

OLEDディスプレイ開発部門を別企業として分離、人員削減も

Kopinは今後、同社の取締役会長、前CEOであるJohn C. C. Fan氏によって新設されたLightning Silicon Technologyに技術ライセンスを提供します。Kopinは技術ライセンス契約に基づき、Lightning Silicon Technologyに対し、OLEDに関する知的財産のライセンスを付与。今後はLightning Silicon Technologyが、消費者向けAR/VRデバイスに用いられるマイクロOLEDディスプレイ技術の開発・製造・販売を行います。ライトニング・シリコンはKopinから独立して運営されますが、Kopinは同社の株式20%を保有し、ライセンスに関連する製品の販売から得られるロイヤリティを受け取るとのこと。

なおLightning Silicon Technologyは、中国・江蘇省に拠点を置く有機ELメーカーLakeside Lightning Semiconductorと契約し、OLEDマイクロディスプレイを大量かつ低コストで市場に投入する準備を進めています。

KopinはOLED開発に伴う人件費、開発費、運営費を削減しつつ、マイクロディスプレイ技術について、防衛分野やエンタープライズ市場、付加価値の高い消費者向けアプリケーションへのサービス提供を継続。収益性の回復を図ります。

(参考)プレスリリース


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