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企業動向 2023.12.11

「FF15」プロデューサー率いるJP UNIVERSE、法人向けメタバース構築ツール「Own World」を提供開始

12月7日、JP UNIVERSE株式会社は、メタバース構築ツールキット「PEGASUS WORLD KIT」を用いた法人向けサービス「Own World」の正式提供を始めました。ゲームエンジン「Unreal Engine 5」をベースとした、十万人規模の同時接続に耐えるDXサービスの構築基盤を提供します。


(出所:JP UNIVERSE)

SaaS/PaaSとして使えるメタバース構築サービス

「Own World」は、JP UNIVERSEグループ企業が開発した「PEGASUS WORLD KIT」の機能を、カスタマイズして利用できる法人向けサービスです。ログインや認証、アバター、テキスト/音声チャット、RPGシステム、ストリーミング配信、空間広告、課金決済などが使用できます。


(出所:JP UNIVERSE)

また、BIMや3D CAD、VRMなど各種の3Dデータ形式に対応しており、同サービスのプリセットアバターや、写真から3DCGを生成する「RIV TECHNOLOGY」も利用できます。


(出所:JP UNIVERSE)

生成AIや広告、解析などの外部ツールとも連携できるため、企業が独自の仮想空間サービスを専門開発と遜色ない自由度で構築できるとのこと。バーチャルライブセミナーや仮想空間サービス、対話型チャットボット、ゲーミフィケーションなどでの活用が想定されています。


(出所:JP UNIVERSE)

「FF15」のプロデューサー率いるJP UNIVERSEグループ

JP UNIVERSEの前身となるJP GAMES株式会社は、2018年に創業。「ファイナルファンタジーXV」のプロデューサー・田畑端氏が代表を務め、家庭用ゲーム開発の経験豊富なスタッフが集まっています。

2021年にメタバース構築ツールキット「PEGASUS WORLD KIT」をリリースし、2022年には事業分野ごとに「JP GAMES株式会社」「LOGSYS株式会社」「TBT Lab株式会社」を相次いで設立。2023年には、これらの企業をグループ会社とするJP UNIVERSE株式会社が設立されました。

JP UNIVERSEは、2023年4月に凸版印刷と資本業務提携。11月にはTOPPANデジタルなどからシリーズAラウンドとして16億円を調達しています。2023年3月には同社グループのTBTLabが、提携各社と「ジャパン・メタバース経済圏」の実現を目指して、企業向けオープン・メタバース基盤「リュウグウコク」の事業開発を始めました。


(「リュウグウコク」のイメージ。出所:JP UNIVERSE)

また、同社グループのLOGSYSは、「リュウグウコク」のID認証・アバター・決済手段などを登録できる「Multi Magic Passport」を開発中で、今後は「Own World」で構築されたサービスを相互接続可能にする見通しです。

(参考)JPUNIVERSE


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